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NTT Com、NTTデータ、Pivotal、Intelの4社、企業向けクラウドネイティブソリューションの開発で協業

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、株式会社NTTデータ、Pivotalジャパン株式会社(以下、Pivotal)、米Intelは8日、クラウドネイティブソリューションの開発・提供に向けて協業すると発表した。

 4社では、クラウドネイティブなソリューションの開発・提供に向けた共同検証・相互協力を行うことで合意。企業のデジタルトランスフォーメーション実現を支援する、オープンなエコシステムの構築を図るという。

 4社のうちNTT Comでは、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」において、今回の合意に基づくサービス提供に向けた機能強化を進めるとともに、サードパーティーを含む各種アプリケーションの一元提供に向け、共同検証を行う予定。さらに、クラウドネイティブプラットフォーム「Pivotal Cloud Foundry」などを活用したサービス開発も予定している。

 NTTデータでは、クラウドネイティブプラットフォームを利用して、AIやビッグデータ活用をはじめとする各種マイクロサービスやAPIを整備し、それらを活用したIoTやデジタルマーケティングなどのインテグレーションサービスを提供する。加えて、これまでの顧客とのビジネス共創の経験を生かし、顧客の新規ビジネスの立ち上げをサポートするとした。

 Pivotalは、クラウドプラットフォームのPivotal Cloud Foundry、およびPivotalの推進するアジャイルソフトウェア開発手法を用いて、世界の大企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援するとのこと。また、NTTグループの開発者へPivotalのソフトウェア開発手法およびPivotal Cloud Foundryを提供し、開発者の生産性向上やITコスト削減を図る。

 最後のIntelは、NTTグループのクラウドインフラに対し、XeonプロセッサとData Plane Development Kit(DPDK)を提供。OpenStackフレームワークによる最適化を通じ、インテルアーキテクチャの性能を最大限活用するとした。このほか、Intel TXTやAES-NIといった技術を利用し、さらなるパフォーマンスの向上とハードウェア処理により強化されたデータのセキュリティを実現するとのこと。

 なお、企業のより柔軟なICT環境確立に向けた取り組みとして、アジャイル開発やDevOpsの手法を習得できる開発者向けのトレーニングメニューを、今年度中にNTTグループから提供することを予定している。