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キヤノンMJ、企業情報ポータル「Liferay」を活用したソリューションを展開

「Liferay」で作成したポータルイメージ

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は、日本ライフレイ株式会社とパートナー契約を締結し、同社の企業情報ポータル「Liferay Digital Experience Platform(DXP)」を10月31日より国内販売開始すると発表した。キヤノンMJでは「Liferay DXP」を中核に、ドキュメントソリューションやクラウド基盤と連携した戦略的ポータルソリューションを展開するという。

 「Liferay」は、Webシステムを構築するためのオープンソースのポータル。ユーザー管理やアクセス管理など、Webシステムでよく使われる機能を標準搭載しているため、短期間でWebサイトの構築やコンテンツ編集を行えるという。また、SNSや文書管理などのアプリケーション(ポートレット)による機能追加が可能なほか、各種システムやクラウドサービスと連携するための豊富な連携インターフェイスを備えているので、顧客や業務にあわせて柔軟なサイト構築を行える点も特長とした。

 今回、キヤノンMJが販売開始する「Liferay DXP」は、利用者の特性や動向に応じて自動的にコンテンツを切り替えて配信できる機能などを搭載し、デジタルマーケティングを意識した顧客満足度の高いサイトが運用可能とのこと。またライセンス料金は、サーバーインスタンス単位の年間利用料のみで済むため、初期費用を抑制できる点もメリットとしている。

 すでにキヤノンMJでは、社内外の複数のサイトを「Liferay」で構築し、自社グループが提供するワークフローシステム「Web Plant」やドキュメントソリューションなど、グループウェアや業務システム、クラウドサービスと連携したプラットフォームやクラウド基盤を構築してきた。

 今後は、社内ポータルやグループ会社、代理店などのポータルサイトの構築に加え、Salesforceなどの顧客管理やマーケティングオートメーションと連携することで、デジタルマーケティングを意識した会員サイト、あるいはeコマースなどのエンドユーザー向けサイトの構築も提案するとしている。

 なお同社は、大手企業への直販営業を中心に、既存の販売網を生かして2020年までにコンテンツソリューション分野を拡大する考えで、年間30億円の売上を目指す。