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日立、AI技術を活用して企業のマーケティング施策立案を支援する「顧客ロイヤルティ向上サービス」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は24日、AI(人工知能)を活用してマーケティング施策立案を行う「顧客ロイヤルティ向上サービス」を、小売・流通業や消費財メーカーなどに向け10月27日より販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 このサービスは、日立のAI技術である「Hitachi AI Technology/H」を活用し、顧客の購買単価や商品の購買率などを高めるマーケティング施策立案を行うもの。顧客属性や商品属性を、顧客の趣味嗜好や購買単価などさまざまな軸で分析し、マーケティング施策のターゲットを明確化する2つのサービスと、人工知能を活用したさらなる分析により施策候補を具体的に提案するサービスから構成される。

 具体的には、購買履歴や商品属性などのデータを用いて、顧客の購買単価や頻度、商品の購買率などが分析可能なシステム環境を提供する「優良顧客分析サービス」により、現状のマーケティング課題を把握できるという。

 また、趣味嗜好に着目して顧客層をとらえられる「顧客インサイト分析サービス」での分析を加えることにより、顧客の趣味嗜好を踏まえて、顧客ロイヤルティ向上施策のターゲットとすべき顧客層や、好まれている商品などの深掘り、明確化を行えるとした。

 これらのサービスにより、顧客の購買単価や商品購買率などさまざまなKPI候補の中から特に改善すべきものを見極められるため、施策の方向性を適切に定めていけるとのこと。

 一方、「Hitachi AI Technology/業務改革サービス」では、「Hitachi AI Technology/H」を利用して、購買履歴や過去の販売施策、購買チャネルやアクセスログなどからなる膨大なデータを分析し、設定したKPIが最大となる顧客の購買行動パターンを抽出する。こうして抽出されたパターンをもとに、日立がマーケティング施策の候補案をレポートとしてまとめ、提案するとした。

 日立が一連のデータ分析をサービスとして提供するため、企業はマーケティング部門に負担をかけることなく、AIによる膨大なデータの分析結果を活用し、効果的な施策を立案・実行できる点がメリットという。