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NECとSASがAI領域で協業、データ分析やAI活用を迅速に開始可能なソリューションを提供

第1弾は需要予測ソリューション

 日本電気株式会社(以下、NEC)とSAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は19日、AI(人工知能)領域で協業すると発表した。両社では、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」とSASのアナリティクスソリューション「SAS Analytics」の連携ソリューションを開発・販売する。

 従来、ユーザー企業ごとに個別にカスタマイズ提供していたNEC the WISEのAI技術と、一貫したデータ管理・分析・レポーティング機能を提供するSASの統合プラットフォームの連携ソリューションをトータルに提供することにより、データ分析やAI活用をより迅速に開始できるようになるとのこと。

 今回は第1弾として、NEC the WISEの1つである異種混合学習技術と、「SAS Visual Analytics」「SAS Visual Statistics」などのSASの分析ソフトウェアやプラットフォーム製品を組み合わせ、商品の在庫適正化と欠品回避を実現する需要予測ソリューションを、11月1日から販売開始する。

 このソリューションは、過去の販売実績、気象予報、キャンペーン情報など多様なデータを分析し、商品ごとの販売数を高精度に予測して、在庫適正化と欠品回避を実現するもの。異種混合学習技術を活用することで、大量のデータから人間では発見が困難な多数の規則性を自動で発見し、状況に応じて参照する規則を自動で切り替えられるため、これまで以上に高精度な需要予測を実現するとしている。

 なお今後は、NEC the WISEに含まれるテキスト含意認識技術やRAPID機械学習技術とSAS製品を連携したソリューションを、順次開発する予定。

 またNECは日本のベンダーとして初めて、SASとクラウド型分析サービスの販売パートナ契約を締結しました。これに伴い、NEC the WISEとSAS製品を組み合せたソリューションを、クラウド型で2017年4月から提供開始する。