ニュース

NEC、AI技術ブランド「NEC the WISE」を策定 AI活用支援コンサルサービスも提供

 日本電気株式会社は19日、AI(人工知能)技術群のブランド名称を「NEC the WISE」に決め、グローバルに展開すると発表した。また同ブランドにおいて、AI活用を支援するコンサルティングサービス「AIディスカバリープログラム」を、同日から販売開始する。

 NECでは、「見える化」「分析」「制御・誘導」の各領域において、AI関連技術の開発を約半世紀にわたり進めてきたが、複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決する、という想いを込め、最先端AI技術群を「NEC the WISE」と命名したとのこと。

「NEC the WISE」のロゴ

 同社は、音声認識、画像・映像認識、言語・意味理解、機械学習、予測・予兆検知、最適計画・制御といった技術で優れたAI技術を多数保有しているとのことで、そのAI技術を用いたソリューションとして、世界トップの精度を持つという顔認証技術を活用した「出入国システム」、人には察知できないかすかな状態変化を故障の兆しとして発見する「プラント故障予兆検知システム」、機械学習技術を用いた高精度な需要予測に基づく「小売業の発注システム」などを挙げている。

 一方、同時に発表された「AIディスカバリープログラム」は、業務革新や新事業創出に向けAI活用を検討している企業を対象に、「NEC the WISE」を適用した事業ビジョン・コンセプトの企画、AI活用シナリオの検討、アクションプランの策定、実現性検証(PoC)などを行うもの。同社の専門要員が支援するため、顧客は適切なAI導入企画を短期間で作成可能になるという。

 また迅速なサービス提供に向け500プロジェクト以上のAI適用実績を基にした「業種・テーマ別AI活用テンプレート」を整備・適用する。第1弾として、顧客ニーズの高い製造、エネルギー、交通、金融の4業種を対象とし、「顧客エンゲージメント強化」「業務自動化・効率化」「リスク回避」「コスト削減」の4テーマを提供する。これらのテンプレートを利用することで、従来は3カ月以上かかっていたAI活用の検討を最短で1カ月に短縮できるとのこと。今後は順次、対象を拡大する予定だ。