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サイボウズのグループウェア新版「サイボウズ Office 10.6」、カスタムアプリや管理者向け機能などを改善

新着通知アプリの予定通知機能も強化

 サイボウズ株式会社は11日、中小規模向けグループウェア「サイボウズ Office」のパッケージ版において、新版「同 10.6」を提供開始すると発表した。クラウド版のサイボウズ Officeについては、一足早く10月9日にアップデートされている。また今回は、クラウド版と連携するスマートフォンアプリ「サイボウズ Office 新着通知アプリ」の機能を強化している。

 サイボウズ Officeは、主に中規模以下の環境を対象としたグループウェア。1997年に提供開始されて以来、継続的に機能や使い勝手を改善しているほか、当初から提供されているパッケージ版に加えて、2011年からは独自のクラウド基盤「cybozu.com」を利用したクラウド版「サイボウズ Office on cybozu.com」もラインアップされている。

 今回の新版ではまず、カスタムアプリが強化され、自動採番値の前後に付与する文字列について、レコードの登録時刻の年月日を自動挿入できる「予約語」を利用可能にしたほか、サイボウズ Office 10.3以降に設定した「集計表」「クロス集計表」で、CSV形式でのファイル出力を行えるようにした。

 また、アドレス帳でアドレスデータのブック間移動に対応。会社データ、人名データともに別のブックに移動でき、会社データを移動すると、会社にひも付いて登録されている人名データも同時に移動される。この機能を利用すると、会社の組織体系が変更になった際、ひとつにまとまっていたアドレス帳をブックごとに分ける、といった使い方が簡単にできるようになった。

 ファイル管理では、管理者が利用状況を確認できるように改善。スマートフォン向けの画面でも、モバイルビュー画面で画像のインライン表示が可能になったことに加え、カスタムアプリのコメント画面で、ファイルを添付できるように機能を強化している。

 一方、サイボウズ Office 新着通知アプリにおいて、今日、明日の予定をプッシュ通知する機能が新たに搭載されたほか、ホーム画面で直近2件のスケジュールが確認できるようになった。