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日立ソリューションズ、浦和レッズにO2Oマーケティングのクラウドサービス「Fan-Life Platform」を導入

 株式会社日立ソリューションズは29日、浦和レッドダイヤモンズ株式会社(以下、浦和レッズ)にO2Oマーケティングのクラウドサービス「Fan-Life Platform」を導入したと発表した。

 システムは、Jリーグの浦和レッズのシーズンチケットホルダー約2万人を中心に、有料・無料会員を加えたメンバーシップ「REX CLUB」の基盤システムとして2015年2月に稼働し、活用されている。これにより、浦和レッズは、ファン・サポーター会員のグッズ購入や試合への来場などの行動を「見える化」しており、2016年7月からは、会員がそれぞれの嗜好に合った各種サービスを貯まったポイントを使用して利用できるポイントプログラムをスタートさせ、満足度の向上を目指している。

 浦和レッズでは、シーズンチケットホルダーやスポーツ施設「レッズランド」の会員向けに、さまざまなサービスを提供してきたが、会員情報の一元管理に課題があった。また、ファン・サポーターの行動データを一元的に蓄積する仕組みがないため、数値に裏付けられた仮説を立て、施策を検討することが困難な状況だった。

 こうした中、日立ソリューションズでは、ファン・サポーターの絆づくりを支援するシステムとして、プロ野球やJリーグなどのスポーツ分野で実績がある「Fan-Life Platform」を基に、シーズンチケットの購入継続年数などに応じたポイントサービスなどを提案し、ベンダーとして選定された。

 システムの導入効果としては、シーズンチケットホルダーなど各会員のデータを統合し、グッズ購入や試合への来場、スポーツ施設の利用など、ファン・サポーター会員の行動を「見える化」できたことや、「REX CLUB」の中心であるシーズンチケットホルダーのカテゴリーに、シーズンチケットの購入継続年数に応じたステージを新設し、長年シーズンチケットを購入し続けているファン・サポーター会員へのサービスを向上。ファン・サポーターの来場回数などの行動データや属性に基づき仮説を構築し、会員それぞれの嗜好に合った各種サービスを提供できたとしている。

 浦和レッズと日立ソリューションズでは今後、「Fan-Life Platform」とチケット購入システムとの連携や、蓄積されていくファン・サポーターの行動データを基にしたさらなる施策の企画を検討していくとしている。