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デジタルアーツ、社内のファイル管理に特化した暗号化製品「FinalCode Express Edition」

 デジタルアーツ株式会社は、企業・官公庁向けファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」の新エディションとして、社内のファイル管理に特化した「FinalCode Express Edition」を10月3日より提供する。

 FinalCodeは本来、多様な機能を備えているが、今回提供するFinalCode Express Editionでは、IRM(Information Rights Management)製品の基本機能である、個別ファイルの暗号化、ローカルフォルダーの自動暗号化に機能を絞ったエディション。標的型攻撃対策や内部不正対策のために「まずは社内のファイルをしっかり守りたい」、「暗号化の運用を定着させた後、業務シーンやセキュリティ対策計画に合わせて段階的に機能を拡張したい」といった要望に応えて製品化されたという。

 段階的な導入を可能にするため、基本機能以外の機能は有償オプションとして追加購入できるようになっており、共有フォルダー自動暗号化、削除・不正通知、Box連携、CADファイル暗号化・閲覧、大規模運用支援といった機能を追加可能。オフライン環境でのファイル操作を可能にするオフライン閲覧機能や、システムとの連携を可能にする「FinalCode API」も、有償オプションとして用意される。

 またライセンスは最小10ライセンスから1ライセンス単位で購入でき、ユーザーのニーズや導入計画に合わせてライセンス数やオプション機能を追加できる。

 これにより例えば、まずは社員一人ひとりが管理するファイルを暗号化し守り、共有されるファイルが自動で暗号化されるように、オプションの「共有フォルダー自動暗号化機能」を導入して全社的な暗号化を定着させる、といった展開が可能になるという。

 さらに、社外とのファイルのやり取りを行う場合、「削除・不正通知機能」をオプション導入すれば、不正アクセスのリアルタイムな検知とファイルのリモート削除が実現するとした。

 なお、製品にはSaaS版とVA(仮想アプライアンス)版が用意される。価格(以下、いずれも税別)は月額1000円/ライセンスで、前述のように最小10ライセンスから購入できる。オプションの共有フォルダー自動暗号化機能は月額500円/ライセンス、削除・不正通知機能は月額600円/ライセンス、Box連携機能は月額300円/ライセンス、など。