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EMCジャパン、RSA SecurID認証とクラウドベースのシングルサインオンを統合したID管理スイート「RSA SecurID Suite」を発売

 EMCジャパン株式会社は12日、認証とアイデンティティ(ID)の管理製品「RSA SecurID Suite」の提供を開始した。

 RSA SecurID Suiteは、二要素認証のワンタイムパスワード「RSA SecurID」と、オンプレミスとクラウドのアプリケーションのログインをシングルサインオン(SSO)で一元化する認証プラットフォーム「RSA Via Access」を統合した製品である「RSA SecurID Access」と、「RSA Identity Governance」「RSA Identity Lifecycle」の全3製品で構成するスイート製品。

 企業は、RSA SecurID Suiteの活用により、業務アプリケーションのログインをシンプルにして日常的に使用するIDとパスワードの数を減らし(RSA SecurID Access)、ユーザーのアクセス権を可視化して、発行や変更、削除などのワークフローの自動化により管理を効率化(RSA Identity Lifecycle)。また、アクセス権限管理ポリシーに照らし合わせて正しく運用されているかをレビューしながら、ガバナンスがとれた状態を維持できる(RSA Identity Governance)。

 RSA SecurID Accessは、オンプレミスおよびクラウドのアプリケーション、モバイル用アプリケーション、ウェブアプリケーションのログインを、セキュリティ強度の高いワンタイムパスワードであるRSA SecurIDで認証し、SSOでアクセスできるようになる。認証の一元化に加えて、職場やリモート、モバイル環境のどこからでも、自社社員だけでなく委託先の社員などにも、情報の機密度や業務上の必要範囲などに基づいて、適切な認証を設定することができる。

 認証方式は、RSA SecurIDのほか、モバイルベースのバイオメトリクス認証、FIDOトークン、プッシュ認証などにも対応。利便性とセキュリティのバランスを図りながら、多様かつ先進的な認証技術が容易に活用できる。

 現在、RSA SecurIDを利用しているユーザーは、ライセンスをRSA SecurID Accessのエンタープライズライセンスまたはプレミアムライセンスにアップグレードすることで、SSOとクラウドアプリケーションの認証を利用できるようになる。

 RSA Identity Governanceは、「RSA Via Governance」の名称を変更したアイデンティティのガバナンス管理製品。ユーザーのアカウント情報を自動収集してアクセス権のレビュー、監査レポート出力などを行う。

 RSA Identity Lifecycleは、「RSA Via Lifecycle」の名称を変更したアイデンティティのライフサイクル管理製品。全アカウントの権限情報や権限変更を定期的に自動収集して可視化し、アイデンティティ管理を効率化する。

 価格(税別)は、RSA Authentication Manager(SecurIDの認証サーバー)のみが含まれる「RSA SecurID Accessベースライセンス」が25ユーザーで48万3000円から。RSA Authentication Manager(最大15レプリカ)とSSOが含まれる「RSA SecurID Accessエンタープライズライセンス」が25ユーザーで65万1000円から。SSOを行う場合には1000ユーザー以上での対応となり1081万5000円から。RSA Authentication Manager、SSO、StepUp認証が含まれる「RSA SecurID Accessプレミアムライセンス」が1000ユーザーで1569万6000円から。

 RSA Identity GovernanceとRSA Identity Lifecycleは、1000ユーザーで1製品のみ導入する場合、ID Governanceが540万円、ID Lifecycleが1110万円、2製品を同時に導入する場合が1570万円。