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Box、クラウドでの業務変革に向けGoogleと提携

BoxとGoogle Docs、Google Springboardとの連携機能を共同で開発

 米Boxは7日、サンフランシスコで開催中のイベント「BoxWorks 2016」で、クラウドでの業務変革に向けてGoogleと提携すると発表した。クラウドストレージサービス「Box」と、Googleの「Google Docs」「Google Springboard」を連携させ、クラウドでのコンテンツを使った業務とコラボレーションでシームレスなエクスペリエンスを提供するとしている。

 BoxとGoogleでは、BoxをGoogle Docs、Sheets、Slidesのためのサードパーティ製コンテンツリポジトリとするための開発を共同で行う。この連携により、BoxユーザーはGoogleドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションの作成と編集を直接Box内で行えるようになる。

 2つのソリューションが組み合わさることで、企業や個人はGoogle Docsの強力な編集とリアルタイムのコラボレーション機能による恩恵を受けることができると説明。同時に、タスク管理、ワークフロー自動化、リアルタイムのアラートをはじめとしたBoxの生産性機能や、きめ細やかな許可や情報ガバナンスを含むワールドクラスのセキュリティコントロール機能を活用できるようになるとしている。

 両社はまた、Google Springboardの横断的な検索機能を使って、Box内に保存されているコンテンツを見つけ出す機能をユーザーに提供することを目的とした連携も行う。Google Springboardは、Gmail、Calendar、Docs、DriveなどのGoogle Appsに保存されている情報や、Boxのようなサードパーティ製アプリケーションに保存されている情報を検索することで、企業が必要な情報を取り出し、情報や状況に合ったレコメンデーションを提供する。

 Box共同創業者兼CEOのアーロン・レヴィー氏は、「Boxは人々や企業、その他組織における業務変革を使命としています。Boxのエンタープライズ向けコンテンツ・マネジメント・プラットフォームと、Googleが持つワールドクラスのクラウド技術を組み合わせることにより、あらゆる規模の企業の組織全体にわたって生産性の向上をもたらします。Box、Google Docs、Google Springboardの間に構築されるシンプルかつ強力な連携は、BoxとGoogleによるクラウドでの業務向上の取り組みにおける最初のステップにしか過ぎません」とコメントしている。

 Googleのクラウドビジネス担当シニアバイスプレジデントであるダイアン・グリーン氏は、「今日の一流企業の多くは業務をクラウドに移行し、それを最適化かつ高度化するためにGoogleのクラウドエンジニアと協業しています。こうした企業は、Googleのデータアナリティクス、機械学習、セキュリティ、自動化、パフォーマンスにおける貢献と卓越性を評価しています。また、アプリケーションに関して、お客様が柔軟にツールを選択し、ニーズに合った最も生産的でコラボレーションに適したアプリケーションを提供したいと考えています。今回、クラウド内での企業の業務変革という共通の目標に向けてBoxと提携できたことを大変うれしく思います」と述べている。