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「マイナンバーファインダー」と「MylogStar」が連携、個人情報ファイルとログ管理を実現

 AOSデータ株式会社と株式会社ラネクシーは9日、個人情報漏えい対策において協業すると発表した。AOSデータの販売するマイナンバーの定期検査ソフト「マイナンバーファインダー」と、ラネクシーのPC操作ログ収集・管理ソフトウェア「MylogStar」の連携により、個人情報の保護が可能になるという。

 マイナンバーファインダーは、AOSグループのAOSリーガルテックが開発したマイナンバーの定期検査ツール。PC内に保存されているマイナンバーなどの個人情報を検出し、暗号化したり、不要なデータを完全に消去したりできる。

 一方のMylogStarは、すべてのPC操作ログを取得することで、不正行為や情報漏えいの流出経路を可視化可能なクライアント操作ログ管理システム。管理対象となるクライアントPCのログオン・ログオフ、アプリケーション、ファイル操作、印刷、アクティブウィンドウを記録可能で、操作記録はOSのカーネルレベルで取得しているため、ほかのロギングツールでは抜け道となっているような部分でも、正確なログを取得できる点が特徴とした。

 今回の連携では、マイナンバーファインダーでPC内に保存されているマイナンバーなどの個人情報ファイルを検出し、MylogStarに設定できるようになる。MylogStarでは、そのファイルへのPC操作の証跡管理を行えることから、安全な個人情報の管理が可能になるとのこと。

 例えば、MylogStarのアラート条件設定で、事前にマイナンバーファインダーで検出した個人情報ファイルの「ファイル名」「ファイルパス」に対して、コピーやアップロードといった不正と思われる行為を通知するように設定すれば、PC内の個人情報データを持ち出そうとした場合に、システム管理者へアラート通知を行うことが可能。

 また、マイナンバーファインダーで個人情報ファイルの暗号化と、不要な個人情報ファイルの消去を行い、MylogStarでは外部記憶装置へのアクセス制限を行うと、個人情報ファイルの漏えいリスクを大きく減らせるとした。

 万一、社内の個人情報データが持ち出された場合でも、マイナンバーファインダーとMylogStarを導入していれば、その個人情報ファイルのデータ内容と持ち出したユーザー、およびその流出経路を特定できるという。

 さらに、管理サーバーを必要とせず、監視対象のPCに対してピンポイントに導入可能なスタンドアロン型である点も特徴で、ネットワークに接続されていないPC端末や小規模構成のシステムなどへの導入に適しているとのこと。