ニュース

岡山市、マイナンバー業務を扱うPCに二要素認証システムを採用

日立の指静脈認認証技術を利用し、2017年1月の稼働開始を予定

 株式会社日立製作所(以下、日立)は8日、岡山市から、指静脈認証とパスワードによる二要素認証システムを受注したと発表した。2017年1月の稼働開始を予定している。

 このシステムは、岡山市の約40拠点の職員が、住民基本台帳や税・社会保障関連業務などのマイナンバーを取り扱う業務に利用するもの。

 2015年11月に総務省より公表された「自治体情報システム強靭性向上モデル」では、マイナンバーを取り扱う業務で利用する端末へのログインについて、2種類の認証手段を組み合わせた二要素認証を行うことが求められており、岡山市では、同業務に利用する約1600台のPCへのログイン時に、指静脈認証とパスワードによる二要素認証を行うことで、個人情報流出の抑制を図るという。

 今回利用されている指静脈認証は、日立が開発した生体認証技術で、近赤外線を指に透過させて得られる指の静脈パターンの画像から、静脈の存在する部分を構造パターンとして検出し、あらかじめ登録した静脈の構造パターンと照合させて個人認証を行う仕組み。指静脈は体内にある情報のため、偽造や成りすましが極めて困難とされており、日立では、高いセキュリティ性を実現するとアピールしている。