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GMOインターネット、クラウドサービス「ConoHa」の統合監視に「Hatohol」を採用

 ミラクル・リナックス株式会社は4日、GMOインターネットがIaaS「ConoHa」の統合監視に、オープンソースの運用統合ソフトウェア「Hatohol」を採用したと発表した。2015年5月のサービスリニューアルにあわせ、統合監視環境として導入されている。

 2013年にVPSとしてスタートしたConoHaは、サービスの急速な拡大や拠点の増加に伴って監視対象が増え、アラート発生時に対応プロセスの作業負荷が増加するなどの課題を抱えていたという。また、サービスがOpenStackによるIaaS型のオールSSDクラウドサービスへリニューアルし、日本、米国(サンノゼ)、シンガポールの3拠点にデータセンターを設けることが決まったタイミングで、複数のリージョンにある多数の監視サーバーを、より効率的に統合監視するための基盤を整備する必要が生まれていたとのこと。

 そのためGMOインターネットでは従来から利用していたオープンソースのNagiosや、Nagiosから派生したツールも含め、複数の統合監視ソフトウェアを比較検討した結果、同社の顧客にはオープンソース監視ツール「Zabbix」のユーザーが多く、社内にもZabbixに詳しい開発メンバーがいたことなどを受けて、Zabbixの採用を決定した。

 同時に、ZabbixとNagiosを含めた監視の一元化やスケールアウトへの対応が見込めるため、Hatoholの採用を決定している。なお、オープンな開発体制や、ミラクル・リナックスのバックアップで将来的な機能改善にも期待が持てることなども、Hatohol採用の決め手になったという。

 GMOインターネットでは、2015年5月のConoHaリニューアルのタイミングで、同サービスのバックエンドにある約900台のホストを一元監視できる環境を、HatoholとZabbixを使って構築した。

 今後、既存のNagiosによる監視環境の統合を含む、より効率的な監視体制の構築だけでなく、グループ企業と共同で新たなサービスを展開する際の監視環境としての利用や、顧客に向けたクラウド型の監視サービス提供なども視野に入れつつ、Hatoholの運用ノウハウを蓄積していくことを目指すとしている。