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シニアの健康セルフチェックをITで支援、マイクロソフトら4団体が札幌で実証実験

「もっと E-KURASHI(仮)」のスクリーンショット

 公立大学法人札幌市立大学など4団体は7月13日より、高齢者向けのIT活用型自己健康管理プログラム「もっと E-KURASHI(仮)」の共同実証実験を札幌市で行う。地元のシニア約50名と協力し、体温や体重といった健康指標を日々蓄積してもらう。日本マイクロソフト株式会社はクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」の提供および技術面で支援する。

 実証実験を行うのは、札幌市立大学とマイクロソフトのほか、「もっと E-KURASHI」のシステム開発を担当するAVCテクノロジー株式会社、札幌市内西部で街作りや不動産賃貸業を手がける株式会社コーポレーション・ミヤ含め4団体。7月13日から11月7日までの約4カ月間に渡って実施され、2017年には一般サービスの開始を目指している。

 「もっと E-KURASHI(仮)」はウェブベースのアプリケーションとして提供される。体温・体重・服薬などを記録できるようになっており、これを札幌市のシニアコミュニティ「新陽パソコン倶楽部」のメンバーら約50名の健康セルフチェックに役立ててもらう。

 日々蓄積した健康データは、介護が必要になった場合のケアプラン、終末期医療に必要となる事前指示書の作成などに役立つという。実証実験終了後は、データ解析機能の強化や、医療スタッフとのビデオ通話機能の追加なども計画している。

 より将来的には、「Microsoft Bot Framework」を使った自動化サービスも搭載する予定。入力されたデータの解析結果をもとに、生活面のアドバイスなどをユーザーへ自動応答するといった機能が実現する見込み。