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専有環境からDaaSを提供する「ニフティクラウド デスクトップ(専有型)」

マルウェア感染時の自動隔離機能により高いセキュリティを標準提供

 ニフティ株式会社は29日、クラウドサービス群「ニフティクラウド」において、クラウド型仮想デスクトップサービス(DaaS)「ニフティクラウド デスクトップ(専有型)」を発表した。同日から申込受付を開始している。

 「ニフティクラウド デスクトップ(専有型)」は、VMware Horizon DaaSのテクノロジーを活用したDaaSを、ニフティクラウド上の専有環境で提供するもの。VMware NSXのマイクロセグメンテーション機能と、トレンドマイクロのセキュリティソフトウェア「Trend Micro Deep Security」のマルウェア自動検知機能を組み合わせ、マルウェア感染時の自動隔離機能を標準実装している高いセキュリティが特長だ。

 またストレージ基盤には、オールフラッシュストレージを採用し、仮想デスクトップにありがちな操作遅延を極力抑えた、ローカルPCと変わらない操作性を実現したとのこと。さらに、仮想デスクトップ環境をニフティクラウド上で構築したActive Directory(AD
)やファイルサーバーなどと接続することで、社内のIT環境をすべてクラウド上に構築することもできる。

利用イメージ
VMware NSXとTrend Micro Deep Securityを利用したマイクロセグメンテーションのイメージ

 価格(税別)は、初期費用が個別見積もり、月額費用は、1vCPU/4GBメモリ、80GB(SSD)で5500円/VDI、1vCPU/6GBメモリ、80GB(SSD)で7000円/VDI、2vCPU/8GBメモリ、80GB(SSD)で9500円/VDI。最低200VDIからの利用となり、以降は1VDIずつ追加できる。また、3カ月の最低利用期間が設定されるほか、申し込みから利用開始までに約2カ月の専有環境構築期間が必要となる。

 ゴールデンイメージ(すべての利用者の要件を満たし、カスタマイズの基本となるように設計されているサーバー構成イメージ)は標準で2個まで対応し、追加する場合は1つあたり月額5000円がかかる(最大3つまで追加可能)。サポートOSはWindows7(64ビット版)で、8月にはWindows10(64ビット版)にも対応する。

 なおニフティでは、同サービスを共有環境で提供する「ニフティクラウド デスクトップ(共有型)」も、2016年内の提供開始を予定しているとのことだ。