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2016年1Qの国内サーバー市場は1341億円、前年同期から大幅減～IDC Japan調査
2016年6月23日 17:48
IDC Japan株式会社は23日、2016年第1四半期（1月～3月）の国内サーバー市場動向を発表した。それによると同市場規模は、前年同期比9.5％減の1341億円。出荷台数も同15.1％減の13万8000台となり、大幅に減らしている。
出荷額の減少は、出荷台数減が影響しているほか、前年同期にHPC分野で複数の大型案件があり、それがなくなった反動によるもの。出荷台数の減少は、x86サーバーの出荷台数の減少が大きく影響したという。
分野別に見ると、x86サーバーは出荷額が前年同期比1.6％減の948億円、出荷台数が同15.0％減の13万6000台。出荷台数が前年比で大きく落ち込んだのは、更新需要が弱かったことに加えて、新規需要が弱含んだことによる。
なお、「今期に更新タイミングを迎えたサーバーの多くは2011年第1四半期に出荷されたもので、同期は東日本大震災の影響によって出荷台数が落ちこんでいたため、今期の更新需要が弱含んだ」と、IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ マーケットアナリストの加藤慎也氏は分析している。
加えて、ODM Directに代表される個別設計サーバーの出荷台数が今期は大幅に減少しているとのこと。個別設計サーバーは、主にグローバルなクラウドサービスプロバイダーが採用しているが、これらの事業者による国内データセンターの開設は2014年～2015年に重なっており、それに伴う初期投資が一巡しつつあるとIDC Japanでは見ている。
ベンダー別出荷額では、前四半期に続き富士通が首位。前年同期に比べx86サーバーとメインフレームがプラス成長で、特にメインフレームは2けたの高成長を遂げた。しかし、前年同期にあったHPC専用機の大型案件の反動により、全体では前年同期並みとなっている。
以下、NEC、日本ヒューレット・パッカード、日立、デル、IBMと続いており、前四半期と比較すると、デルとIBMの順位が入れ替わった。
