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富士通、最適な物流拠点や輸送経路を可視化する「輸送コスト適正化支援サービス(SoXYZ)」を販売開始

富士通「輸送コスト適正化支援サービス(SoXYZ)」による拠点の見直し前後の輸送経路と輸送コストの可視化イメージ

 富士通株式会社は1日、荷主企業や輸送事業者の輸送コスト削減に向け、最適な物流拠点や輸送経路を可視化して提示する「FUJITSU インテリジェントデータサービス 物流プローブ分析 輸送コスト適正化支援サービス(SoXYZ、ソクシーズ)」の販売を開始した。価格は個別見積もり。

 日本全国を通行する貨物トラックのうち、約7.5万台に装着されている富士通グループ製のネットワーク型デジタルタコグラフから収集・蓄積される走行実績データを基に、荷主企業や輸送事業者が持つトラックの出発・到着地点や日時などの輸送情報を解析した上で、物流拠点や輸送経路の見直しによる輸送コストを試算する。

 現状の輸送情報から、富士通のクラウド上の物流プローブプラットフォームで走行実績データを基にデータを解析。さらに、物流拠点の配置や輸送経路などをさまざまなパターンでシミュレーションした上で、見直し後の輸送情報や輸送コストの算出結果をExcelなどで提供する。

 例えば、拠点の統合をする場合、現状の2つの出発地から到着地までの輸送経路と、見直し後に統合された出発地から到着地までの輸送経路が可視化され、見直し前後の輸送コストを数値化して比較が可能。荷主企業や輸送事業者は、これまで数値化できていなかった現状のコストと試算された見直し後の輸送コストを比較でき、変動する輸送環境に適した物流拠点や輸送経路を選定することが可能になる。

 富士通では、今後も物流関連サービスとして、トラックやバス事業者向けの運行ルートの策定や物流不動産に関わる交通情報の提供など、株式会社富士通交通・道路データサービスのデータサービスを「oXYZ」シリーズとして提供していく。「oXYZ」シリーズは、クラウド上に集まるデータを解析した上で、物流業界へ提供するサービス群で、今回の「輸送コスト適正化支援サービス(SoXYZ)」がシリーズの第一弾となる。富士通では、2020年度末までに20億円の売上を目標とする。