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ヤマハブースでは最新L2スイッチなどを展示、LANの可視化機能がさらに実用的に
Interop Tokyo 2015レポート
(2015/6/11 06:00)
ネットワーク技術のイベント「Interop Tokyo 2015」の展示会が、6月10日~13日の間、幕張メッセで開催されている。
ヤマハ/SCSKのブースでは、6月3日に発表されたL2スイッチ新製品「SWX2300シリーズ」「SWX2100シリーズ」や、LANマップ強化などルータ等のファームウェアのアップデートなどが展示されている。なお、今年はヤマハのネットワーク機器の20周年にあたり、歴史をたどる製品年表も掲げられていた。
L2スイッチの新機種を展示
すでに本誌のニュースでも紹介しているように、SWX2300シリーズとSWX2100シリーズは、既存の「SWX2200シリーズ」に続くL2スイッチ製品だ。いずれもファンレスで、動作保証温度は50℃まで。
SWX2300シリーズは、ヤマハルータでコントロールするSWX2200シリーズに対し、単体でコントローラーになれる上位機種。リンクアグリゲーションやスパニングツリーなどを備え、標準的なインテリジェントスイッチのコマンド体系に準拠するなど「ふつうのインテリジェントスイッチ」として設計したという。アップリンク用に光ファイバーのSFPポートも備える。9月発売予定。
一方の2100シリーズは、VLANやQoSなどの機能を持たないシンプルスイッチ。ただし、ヤマハのルータ(当初はRTX1210のみ対応)からの制御や、「見える化機能」に対応する。オフィスデスクの“島”に配置する、いわゆる“島ハブ”としての用途が主に想定されており、デスク横面などに取り付けられるよう底面に強力なマグネットが標準で付いている。6月発売予定。
LANマップや監視などファームウェアの強化
同時に、RTX1210や無線LANアクセスポイントWLX302のファームウェアアップデートにより強化した管理もデモしている。まず、RTX1210の新ファームウェアにより、1つのLANマップ画面に、スイッチだけでなく無線LANアクセスポイントやPCなどの情報を同時する表示モードに対応した。これは、LAN構成をプリントアウトしたいといった要望に応えたものだという。
また、RTX1210とWLX302の双方のファームウェアアップデートにより、WLX302の仮想アクセスポイント機能を使っているときにSSIDごとに分けて表示できるようになった。同時に、無線接続についても有線接続と同様に警告を設定できるようになった。許可された端末以外やスナップショットを取った時点の構成以外の端末が接続しようとしたときに、警告を表示するといった設定ができる。なお、警告の手段としてメールによる通知もGUIから設定できるようになった。
RTX1210のGUIの「かんたん設定」画面では、ダイナミックDNSサービス「ネットボランチDNS」の設定や、フレッツVPNの設定なども追加された。