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多くの事例から見るシトリックス製品の価値は?~Citrix Mobility 2014レポート

ANA、Google、KDDI、NTT Comなどが登壇

Citrix Mobility 2014 エンタープライズソリューションフォーラム

 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は18日、Citrix製品による新しいワークスタイルのソリューションを紹介するイベント「Citrix Mobility 2014 エンタープライズソリューションフォーラム」を開催した。

 テーマは、「New Ways to Work Better ~ より良く働くための新しい取り組み」。シトリックスのパートナー企業を中心に、仮想デスクトップやVDI、モバイル、クラウドなどを使ったワークスタイルソリューションが紹介された。

企業ITのモバイル化が必要 ~ マイケル・キング氏

シトリックス 代表取締役社長 マイケル・キング氏

 キーノートセッションでは、シトリックス 代表取締役社長のマイケル・キング氏がCitrixの製品や取り組みのビジョンについて語った。

 キーノートではキング氏のほか、リモートアクセスによるワークスタイル変革を実践した企業として全日本空輸株式会社(ANA)が、CitrixのCloudPlatformを使ったクラウドとしてKDDIが、Chromebookからのリモートデスクトップ利用についてGoogleが、XenDesktopを利用したDaaSサービスについてNTTコミュニケーションが登壇。それぞれの取り組みが語られた。

 Citrixは今年、創立25周年に当たる。キング氏はこれまでの同社の歩みを、「仮想ワークプレイスビジョン」という1つのテーマでまとめ、セキュアアクセスからアプリケーションデリバリー、仮想コンピューティング、モバイルワークスタイルまでの発展として位置づけた。

 そして、重視するものとして「work better」と「live better」を掲げ、そのために「企業ITのモバイル化が必要だ」と主張した。

 その例として、ヨーロッパのレーティッシュ鉄道の事例のビデオを上映した。タブレットやスマートフォンと、XenMobileやXenDesktopを導入して、大量の紙の文書から解放されたという。

 これをもとにキング氏は、「New ways to work better(新しい、より良い働き方)」に必要なものとして、「どこでも働ける」「使いたいデバイスを使うこと」「データおよびファイルシステムへの安全なアクセス」「シームレスなコラボレーションと共有」「セキュリティを担保した取り組みで、容易な展開」を挙げた。

Citrixの25年の成長(左)と、仮想ワークプレイスビジョンの発展(右)
ヨーロッパのレーティッシュ鉄道の事例ビデオ。タブレットやスマートフォンと、XenMobileやXenDesktopを導入

(高橋 正和)