【Interop Tokyo 2010】
パブリッククラウドはセキュリティ関連サービスに注目が集まる


GMOホスティング&セキュリティではクラウドサービスを中心に展示

 「Interop Tokyo 2010」のGMOホスティング&セキュリティ株式会社(GMO-HS)のブースでは、パブリッククラウドサービス「True CLOUD」や、クラウド型セキュリティサービス「SecureStar」など、クラウド関連サービスを展示している。

 GMO-HSでは、「アイル」「ラピッドサイト」などのホスティングサービスを展開しているが、展示会場ではクラウドに対する来場者の関心に合わせる形で、仮想サーバーを提供するパブリッククラウドサービスの「True CLOUD」を紹介している。True CLOUDは、月額2940円から利用可能な仮想サーバーサービスで、AkamaiのCDNを利用した動画や画像などの大容量コンテンツの配信にも対応する点が特徴となっている。

 また、クラウド型セキュリティサービスの「SecureStar」では、Webコンテンツのマルウェア感染検知サービスの「WebAlert」と、サーバー・ネットワーク監視サービスの「AlertMe」も展示しており、ブースでも係員に多くの質問が寄せられていた。「ガンブラー」型の攻撃によるサイト改ざんが問題となったことをきっかけに、サービスには問い合わせが相次いでいるという。

 このほか、ブースでは今夏開始予定のiPad/iPhone/PC対応のSaaS型電子ブック作成サービス「BizPalette」などのクラウドサービスを紹介。今後は、さらにこうしたサービスを拡充していきたいとしている。

クラウド型セキュリティサービス「Zscaler」

 クラウド型セキュリティサービス専業のゼットスケーラー株式会社も、会場にブースを構えている。ゼットスケーラーは米Zscalerの子会社で、Webアクセスに対するウイルス対策やログ解析などをクラウド型サービスとして提供している。

 企業にとっては、Webアクセスのトラフィックを、Zscalerを経由する形に変更するだけで良く、機材などを導入することなくWeb関連のセキュリティ対策や管理が行えるようになる点がメリット。また、迷惑メール対策やウイルスメール対策など、メール関連のセキュリティ対策サービスもクラウド型サービスとして提供している。

 Zscalerのサービスの特徴としては、Zscalerが独自に世界各国に展開したクラウドを利用し、ユーザーは最寄りのアクセスノードに接続するため、常に高品質な通信が確保される点にある。このため、海外に拠点を構える企業などからの引き合いが多いという。

Webとメールのセキュリティサービスをクラウド型で提供世界各国に展開したクラウドの最寄りノードに接続するため、高速な利用が可能
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