仮想化道場
やっと登場した最上位x86サーバープロセッサ、Ivy Bridge世代のXeon E7 v2シリーズ
(2014/2/19 10:00)
RAS機能を向上させるIntel Run Sureテクノロジー
Intel Run Sureテクノロジーは、以前のXeon E7に搭載されていたRAS(Reliability、Availability、Serviceability:信頼性、可用性、保守性)機能を強化し、より高いレベルにしたものだ。
この機能により、ハードウェアにトラブルが起こっても、OSと連携するなどしてシステムをダウンさせない仕組みできあがり、エンタープライズ用途としても高い信頼性と動作性を持つシステムが構成できる。
具体的にはまず、従来のXeon E7に搭載されていたMCA機能が強化されている。エンハンストMCA Gen1では、システム診断機能、障害予測診断機能が改善され、システムファームウェアとOSに詳細なエラーログデータを提供する。さらに、MCAリカバリー・エグゼキューション・パスでは、トラブルが起こったときにリカバリーするためのシステムアップタイムを改善するようにした。
また、MCA I/Oでは、I/Oエラーなどに関する情報をOSに提供して、適切な処理を行えるようにしている。内蔵したPCIeインターフェイスに対しても、PCIeライブ エラー リカバリー機能が用意された。
メモリのRAS機能としては、SDDC(Single Device Data Correction)+1とDDDC(Double Device Data Correction)+1の2つのモードが用意された。
SDDC+1では、障害の発生したDRAM素子1つだけをマップアウトして、後続の1ビットエラーを訂正可能にした。ただし、DRAM素子2つに障害が発生したときには、トラブルを回避できない。
そこで、DDDC+1では、2つのDRAM素子に障害が起こってもマップアウトして、後続の1ビットエラーを訂正可能にしている。これにより、可用性をより高くできるようになった(DDDC+1はメモリのロックステップモードのみでの対応)。