クラウド特捜部

新しいサービスを提案するAmazon Web Services

DockerのコンテナをAWSのインフラでサポートする

 コンテナテクノロジーのDockerは、現状のAWSでも、ユーザーが環境を整えることで利用できる。しかしスムーズに利用するには、いろいろと面倒な設定などを行う必要があった。

 今回AWSで提供されるAmazon EC2 Container Service(Amazon ECS)では、Docker用のコンテナがそのままAmazon ECS上で動作することが保証されている。また、パブリック、プライベートにかかわらずアクセス可能なDocker Repositoryをサポートしている。

 Amazon ECSでは、単にDockerのコンテナを動作させるインフラだけでなく、EC2のインスタンスプールのクラスタを単位としてDockerコンテナの起動や停止などの管理が行える。複数のアベイラビリティゾーンにまたがる、数万のコンテナを含むクラスタのスケールアウトを簡単に実現する。つまり、実運用されるDockerコンテナ環境において、管理が容易になっている。

 実際にDockerコンテナとして起動するAmazon EC2やAmazon EBSの料金は必要になるが、Dockerコンテナを管理するAmazon ECS自体は無料で提供されている。現在は、リミテッド プレビューとしてUS East(Northern Virginia)で提供されており、ほかのリージョンでも近々にサービスが提供される予定だ。

今後、コンテナ技術のDockerは、OSの仮想化とともにさまざまな環境で利用されていく
Amazon ECSは、AWS上のDockerコンテナの管理を行う
Amazon ECSでは、AWS上でのDockerサポート以外に、クラスタ上のでのコンテナの管理が簡単に行える
Amazon ECSは、無料のサービス。これにより、AWSでDockerを利用するユーザーが増えていくだろう

(山本 雅史)