クラウド特捜部
SoftLayerを武器にクラウドをロックオンしたIBM
(2014/9/3 06:00)
世界のデータセンター間の通信が無料で利用可能
データセンターについても、SoftLayerを買収してからは、IBMのリソースを利用して、積極的に拡大を図っています。2014年中には、15カ国40拠点のデータセンターからサービスを提供する予定です。もちろん、2014年には日本国内にもSoftLayerのデータセンターが設置される予定になっています。
クラウドサービスとしては、各国にデータセンターが設置されるだけでなく、各データセンターをつなぐネットワークも重要度が増しています。SoftLayerでは、データセンター間を冗長化した10Gbpsのネットワークで接続しており、例えば、東京~香港間であっても30~40msといった低遅延で、広帯域(10Mbps~10Gbpsまでを選択可能)で接続することができます。
さらに、ネットワークの転送料金自体も他社のクラウドサービスに比べると非常に安くなっています。プライベートネットワークでは送受信料が無料。パブリックネットワークは受信が無料で、送信も、仮想環境においては5TBまで無料、物理環境においては20TBが無料となっています。これは、それぞれのデータセンターにおいて価格が異なるのではなく、ワールドワイドで統一した料金です。
こういうことからもSoftLayerは、ワールドワイドでビジネスを展開する企業にとっては、使い勝手のいいクラウドサービスだと自負しています。