クラウド特捜部
国内クラウド事業者のメリットを生かすIIJ GIO仮想デスクトップサービス
(2014/8/15 06:00)
いくつかの仮想デスクトップサービス(VDI)を紹介してきたが、今回は最もスタンダードなクラウド上のVDIサービスとしてIIJ GIO仮想デスクトップサービスを紹介する。
IIJが提供しているGIO仮想デスクトップサービスは、クラウドサービス IIJ GIOの一つのメニューとして提供されている。このため、IIJが提供しているさまざまなクラウドサービス、ネットワークサービス、セキュリティサービスと組み合わせて利用することができる。これにより、さまざまなセキュリティニーズを持つ顧客に対して、マッチしたVDIサービスを提供することが可能になっている。
では、実際にサービスを見てみよう。
XenDesktopとXenAppが利用可能
IIJ GIO仮想デスクトップサービスでは、CitrixのXenDesktop(XD)、XenApp(XA)の2種類のサービスを提供している。XenDesktopは、完全にデスクトップPCの代替を果たす仮想デスクトップサービスだ。XenDesktopでは、各個人用に仮想マシン上にクライアントOSをインストールして、個々の環境を用意している。
一方XenAppは、ヘルプデスクやコールセンターなど、多人数で共通のデスクトップとアプリケーションを利用するような環境に向けたモノだ。
価格に関しては、さまざまなオプションなどを選択することで変わってくるが、XenDesktopにおいては、ユーザーがシステムを管理する最もシンプルな利用では(500ユーザーがWinodws 7を利用)、1ユーザーあたり初期費用4300円、月額利用料金が3500円となっている。
XenAppにおいては、ユーザーがシステムを管理する最もシンプルな利用では(450ユーザー利用、プロファイル5GB、閉域網接続)、1ユーザーあたり初期費用2400円、月額利用料金が2800円となっている。
ただ、Windows VDA(Virtual Desktop Access)ライセンスやWAN回線のコストなどが別にかかるため、全体コストはもう少しかかることになるだろう。