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F5ネットワークス、ネットワーク・ファイアウォールのビジネスに本格的に参入

2012年2月1日


F5ネットワークスのBIG-IPがセキュリティ認証を取得し、
ネットワーク・ファイアウォールのビジネスに本格的に参入

従来のファイアウォールに比べ、低コストでハイパフォーマンスを実現
DDoS/マルチレイヤ攻撃に対する防御としてBIG-IPがICSA Labsから認証を取得


F5ネットワークスジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:アリイ ヒロシ、以下F5)は、セキュリティ製品の試験・認証を行うICSA Labsから、最新のBIG-IP製品群が、膨大なサイバー攻撃から顧客の公開ウェブサイトを保護するネットワーク・ファイアウォールとしての認証を取得したと発表しました。これを受け、F5はネットワーク・ファイアウォールのビジネスに本格的に参入いたします。

従来のセキュリティ・ソリューションは、ネットワーク・ファイアウォール、DDoSアプライアンス、DNSアプライアンス、ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール、アプリケーション・デリバリ・コントローラ(ADC)など、ポイントごとに製品を配置して構築されていました。しかし、この方法は管理が複雑な上に、ネットワークの遅延や特定ポイントでの脆弱性の原因にもなります。さらに、この分散化したソリューションは、多様なサイバー攻撃に対応できないため、潜在的な脆弱性に繋がります。

また、これまでの一般的なネットワーク・ファイアウォール機能では、アプリケーション・レイヤへのサイバー攻撃に対しての有効な防御となりえないことがあります。従来のファイアウォールは、プロトコル全体を解析する機能が十分ではなく、今日の高度で大規模に分散化されたサイバー攻撃を防御することはできません。加えて、多くのネットワーク・ファイアウォールは、現在増えてきているDDoS攻撃に見られるような、1秒間に数百万リクエストの接続要求には対応できないのが現実です。

それらに対して、今回F5が発表する技術を利用することにより、これらの課題を解決できます。
本日の発表はBIG-IPユーザのWeb 2.0アプリケーションの保護、DNSインフラのセキュリティ向上、アプリケーションのアクセス/ポリシーの制御を一元的にサポートするBIG-IP製品ファミリの基盤となる技術です。F5がすでにICSA認証を取得しているBIG-IPのウェブ・アプリケーション・ファイアウォール、SSL VPNソリューションに加え、ADC向けとしては業界初となるネットワーク・ファイアウォール向けICSA認証が追加され、更に強力なソリューション体系を実現しました。

■アプリケーションとサービスを保護するための最適解

F5の先進的なファイアウォール・ソリューションの特長は以下の通りです。

・拡張性の高いパフォーマンス―BIG-IPは1秒間に最大280万接続要求に対応することができます。これは一般的なファイアウォール・ソリューションの1秒間に36万接続と比較して、およそ8倍のパフォーマンスとなります

・展開や導入が容易なプラットフォーム―F5が独自に開発、提供しているイベントベースのスクリプト言語であるiRules(R)を活用することで、アプリケーション、セキュリティ、ネットワークなどの運用管理の中で、アプリケーションのトラフィックの解析、変更など一連の作業を実現する新しいコマンドを、迅速に作成・適用することができます

・コンテキストを認識―BIG-IPはトラフィック管理機能の中でアプリケーション・プロトコルを認識するため、アプリケーションの異常な挙動を探知し、適切にトラフィックを処理します

・業界標準のファイアウォール認証をADCとして初めて取得―セキュリティ・ソリューション認証の第一人者であるICSA Labsによる認証を取得したBIG-IP製品は、その試験基準に適合し、強力なセキュリティ機能を提供できます

・コミュニティの活用―アプリケーション開発者、ネットワーク技術者、情報システム部門など、世界中で9万人を超えるユーザが登録するF5のオンライン・コミュニティ「DevCentral(TM)」では、実用性の高いソリューションが日々活発に投稿されており、様々な立場のBIG-IPユーザに幅広いナレッジベースとしての技術情報などを公開しています

・脆弱性アセスメント―BIG-IP Application Security Manager(TM)と組み合わせることで、WhiteHat Sentinel、IBM Rational AppScan、Qualys QualysGuard WAS、Cenzic Hailstormなどの、ウェブ・アプリケーション向け解析ソリューションと高い親和性を実現し、脆弱性評価、緩和策の策定を支援します

・DNS保護―BIG-IP Global Traffic Manager(TM)と組み合わせることで、DNSの機能停止や業務インパクトのリスクとなるDDoS、DNSハイジャック、キャッシュ・ポイズニンングなどのサイバー攻撃に対して、DNSインフラを保護するためのセキュリティ、拡張性、パフォーマンス、その他各種管理機能を提供します

今回新たに発表するBIG-IPのファイアウォールによりもたらされるメリットは下記の通りです。

・ハードウェア統合による運用効率化と運用コスト(OPEX)の削減
・ネットワーク層からアプリケーション層の各レイヤに対する30種類以上のDDoS攻撃に対する包括的な検査機能と対策
・新たに発見された脆弱性に対するセキュリティ・パッチの適用よりも迅速に対処を行うなど、運用管理負荷の大幅な軽減とリスクの最小化
・悪意のある攻撃による、ビジネスへのインパクト、収益の損失、企業の信用などの不利益の回避

■販売開始時期

BIG-IPのデータセンター・ファイアウォール・ソリューション:
最新のBIG-IPソフトウェア(TMOS)とBIG-IP Local Traffic Manager(TM)(LTM(R))モジュールの機能として、本日より利用可能

■補足資料

・WebアプリケーションのためのBIG-IP ADCファイアウォール
http://www.f5networks.co.jp/product/bigip/ltm/feature.html#feature-11

■ICSA Labsについて

ベライゾンの独立部門である ICSA Labs は、独立した第三者として、セキュリティ、IT製品、ネットワーク接続デバイスのコンプライアンス、信頼性、パフォーマンスを評価するための試験、認証を世界のトップクラスのセキュリティベンダー向けに提供しています。ICSA Labs は、ISO 17025 の認定を取得し、ISO 9001:2008 に登録しています。ICSA Labsに関する詳細は、http://www.icsalabs.com やhttp://www.icsalabs.com/blogs をご覧ください。

■F5ネットワークスについて

アプリケーション・デリバリ・ネットワーキング(ADN)分野のグローバルリーダーであるF5ネットワークスは、世界中の大手企業やサービスプロバイダが仮想化、クラウド・コンピューティング、オンデマンドITでその価値を最大化できるよう支援しています。F5のソリューションは、多種多様なテクノロジーの統合や、より優れたインフラストラクチャ管理とアプリケーション配信やデータ管理の改善に加え、ユーザが会社のデスクトップや高機能端末からアプリケーションにシームレス、安全、かつ高速にアクセスできる環境の構築をサポートしています。F5のオープン・アーキテクチャ・フレームワークにより、ユーザは“strategic points of control”に基づき、そのビジネス・ポリシーを自社のITインフラ全体、さらにはパブリック・クラウドで適用させることができます。F5の製品は、日々変化するビジネス環境に即応するITを実現する俊敏性、オンデマンドでの拡張性の高いソリューション、データ/サービスなどへのモバイル・アクセスの管理を提供します。世界中の大手企業、サービス/クラウド・プロバイダ、大手オンライン企業が、IT投資の最適化と事業の進展の要としてF5を選択しています。F5に関する詳細は、www.f5.com をご覧ください。

F5ネットワークスジャパン株式会社は、2000年の設立以来、日本市場での販売、サポート、コンサルティングおよびトレーニングなどのサービスを、ビジネスパートナー様を通じ展開しています。国内3,000社を超えるお客様が、F5の提供するアプリケーション・デリバリ・ネットワーキング・ソリューションを活用されています。
F5ネットワークスジャパンに関する詳細は、www.f5networks.co.jp をご覧ください。

F5、 iRules、DevCentral、 BIG-IP、Application Security Manager、Global Traffic Manager、Local Traffic Manager、ならびにLTMは、米国およびその他の国におけるF5 Networks, Inc.の商標またはサービスマークです。その他、本文中に記載のすべての社名および製品名は、各社の商標です。

■将来性に関する声明

当プレスリリースには、今後の見通しや将来の売上及び利益目標を含む記述がありますが、それらは全て将来に関する意見であり、過去の事実に基づくものではありません。このような将来に関する意見は、既知や未知のリスク、不確実性、その他の要因により、会社の業績や業界の動きなど、実際の結果が将来性に関する意見の中で表明された明示的・黙示的内容と異なる場合があることをご承知ください。ビジネス及び業績に影響を与えるリスク要因に関する詳細な情報は、アニュアルレポートやSEC提出の公開資料をご覧ください。

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2012/2/1 15:30