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日本ヒューレット・パッカード、エンタープライズ向けストレージの新製品

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は12日、エンタープライズ向けストレージの新製品として、コンバージドフラッシュアレイ「HPE 3PAR StoreServ 20840」と、データ保護システム「HPE StoreOnce 5500」「HPE StoreOnce 6600」の3製品を発表した。

HPE 3PAR StoreServ 20840

 「HPE 3PAR StoreServ 20840」は、8コントローラノードまで拡張可能で、99.9999%のアップタイムを達成できるよう開発。システムは、利用可能容量が最大21PB(ペタバイト)で、最大320万のランダムリードIOPSを実現。同クラスの他社製品と比較して、設置面積、消費電力、冷却要件を最大85%抑えられるとしている。

 コンバージドフラッシュアレイとして、混合メディアとマルチプロトコル対応を実現し、ブロックとファイルのワークロードを柔軟に統合することで、設置面積とコストを大幅に削減。「HPE 3PAR File Persona」と新型8TBのニアラインドライブにより、フラッシュアプリケーションとともに低コスト単価が求められるアーカイブデータの統合を可能にし、設置面積、消費電力、冷却要件および管理オーバーヘッドが抑えられる。

HPE StoreOnce 5500
HPE StoreOnce 6600

 「HPE StoreOnce 5500」「HPE StoreOnce 6600」は、オールフラッシュデータセンターのニーズに応えられるよう開発されており、容易な統合、柔軟な接続、アプリケーション連携に対応し、「3PAR StoreServ Storage」からダイレクトにフラットバックアップを実行できる。

 「HPE StoreOnce 5500」は、同クラスの他社製品に比べてバックアップ速度は33%高速化、2倍の容量を実現。最大864TBの拡張性を備え、論理容量のコストがGBあたり0.02ドルで、アプリケーション中心の低価格なデータ保護に理想的なソリューションとしている。

 「HPE StoreOnce 6600」は、マルチノード対応のデータ保護ソリューションとして、大規模かつミッションクリティカルなTier-1環境向けに設計。マルチノードの回復力や自動リスタート機能などにより、毎時最大184TBの速度で、最大1.7PBのデータの保護が可能で、同クラスの他社製品と比較して3倍の速度、2倍の規模に相当するとしている。

 希望小売価格は、「HPE 3PAR StoreServ 20840」が5335万6000円から、「HPE StoreOnce 5500」が1600万円から、「HPE StoreOnce 6600」が3500万円から。

三柳 英樹