日立ソリューションズ、Android端末を用いたフィールド業務支援ソリューション


 株式会社日立ソリューションズは26日、Android端末を用いてフィールド業務の効率とサービス向上を支援する「フィールド業務改善ソリューション for スマート端末」を発表した。11月27日より販売を開始する。

 従来のフィールド業務では、「例えば、保守サービスで修理担当者が顧客を訪問した際に、部品の在庫の有無、いつ作業ができるか、費用がいくらか、といったことがその場では回答できないケースが多く見られたし、保守作業後にシステムへの入力を行う場合、手書きのメモをもとに入力するため、入力ミスが発生したり、二度手間になったりといった問題もあった」(日立ソリューションズ 産業ソリューション事業部 産業サービスソリューション本部 第一部の鈴木次郎氏)という。

 しかし今回提供する「フィールド業務改善ソリューション for スマート端末」を利用すると、フィールド業務の担当者がAndroid端末を用いることで、外出先からでも業務システムへアクセスできるため、さまざまな情報の参照や入力から、帳票の印刷、サーバーへのデータ送信などを社に戻らなくても実施可能。スムーズな顧客対応と業務効率の向上を実現できる。


日立ソリューションズ 産業ソリューション事業部 産業サービスソリューション本部 第一部の鈴木次郎氏「フィールド業務改善ソリューション for スマート端末」で実現できること

 ソリューションでは、管理サーバーを経由して基幹システムや外部サービスとのデータ連携を可能にする仕組みを提供。アプリケーションはWebアプリではなく、Androidのネイティブアプリで提供し、オフラインでの利用も可能にすることで、地下や医療機関など、通信環境のない場所でも利用できるようにした。さらに、通信を前提とするWebアプリと比べて応答時間を改善可能な点もメリットで、「表示までの時間は、一般的には2倍以上の差が期待できる」(鈴木氏)という。

 また、100%スクラッチで開発するのではなく、独自のベースパッケージの共通部品を活用し開発量を50%削減するほか、独自のソースコード自動生成ツール「anyWarp Patissier」を用いて、開発量をさらに20%低減するとのこと。これによって、「開発コストの5割低減、開発期間の4割短縮を期待している」(鈴木氏)とした。


ソリューションの構成Androidのネイティブアプリを用いることで、オフラインでの利用やWebアプリと比べた表示速度の改善などを実現している

 なお日立ソリューションズでは、業務に即したテンプレートも充実させていく計画で、最初のテンプレートとしては、「不動産退去立会いオプション」を用意。今後は、製造業の保守サービス向けなども提供を予定する。

 「フィールド業務改善ソリューション for スマート端末」の価格は、ベースパッケージが210万円、クライアントライセンスが10台ごとに10万5000円、カスタマイズサービスや不動産退去立会いオプションは個別見積もり。別途、管理サーバーやAndroid端末、モバイルプリンタなどのハードウェア費用が必要となるが、管理サーバーについては、オンプレミス以外に日立ソリューションズのPaaS「Secure Online」の利用も可能としている。

関連情報
(石井 一志)
2012/11/26 14:14