CTC、クラウドメール「SecurePremium」でメールのDRサービスを提供
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は14日、自社開発のSaaS型メールサービス「SecurePremium」をベースとしたメール・ディザスタリカバリ(メールDR)サービス「SecurePremium DRサービス」の提供を開始した。
東日本大震災以降、BCPの構築が進んでいる。CTCによれば、特にメールは企業にとって重要なコミュニケーションツールであり、停止することがビジネス機会の損失につながる。企業がDR環境を自社で所有する場合、ITインフラの構成や調達、バックアップ設定などを含め、本番環境と同等の運用管理体制が必要となるため、コスト面と運用負荷の面で課題があったという。
SecurePremiumは、CTC自営の国内データセンターから提供するクラウド型メールサービス。2008年からサービスを開始し、2012年9月末時点で、教育機関や流通、物流など約30社・10万ユーザーに利用されている。スパムフィルタ、アンチウイルス、Webメールを標準装備し、モバイルにも対応、話し言葉による検索や類似検索も可能。標準機能は月額700円からの定額料金で、申し込みから最短10営業日で利用できる。
今回提供を開始したSecurePremium DRサービスは、SecurePremiumの災害対策メールサービス。SecurePremium DRサービスのみでの申し込みでき、自社に構築したメールシステムをそのまま本番環境として運用することも可能。災害時に災害対策環境へ切り替えることで、SecurePremiumのメールサービスを利用して、すぐにメールを使用できる。
SecurePremium DRサービスを利用する場合の価格は、ドメイン構築や設定など初期費用は50万円から、平常時にインフラを利用するための維持費用として月額10万円/1000ユーザーがかかり、災害時にSecurePremiumのメール利用料として月額700円が発生する。