IIJ、クラウドとオンプレミスの一元監視・運用サービス


 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は10日、クラウドサービス「IIJ GIOサービス」のラインアップを拡充し、クラウドサービスやオンプレミスに構築したシステムを監視・運用する「IIJ GIO統合運用管理サービス」を発表した。15日より提供する。

 IIJ GIO統合運用管理サービスは、クラウドサービスとオンプレミスで構築したシステムを一元的に監視・運用するサービス。顧客に代わって、システムの稼働や使用状況を監視し、障害検知時の通知から原因調査、障害復旧まで実施する。監視・運用の対象・範囲はきめ細かく選択することが可能。

 具体的には、監視サービス、運用サービス、プライベート接続サービスの3種類のメニューを用意する。

 監視サービスでは、顧客のシステムを24時間365日体制で監視。機器の稼働状況、使用率などを監視し、異常検知時の通知を行う。監視機能をSaaSとして利用できるのが特徴。Ping/指定ポート/EZURL/URL階層の監視を行う「簡易監視」と、SNMP/コマンド/サービス/セキュリティ/ログ/リソース/パフォーマンスの監視を行う「標準監視」の2種類が選べ、価格は簡易監視が月額4000円/10ポイントから、標準監視が月額1万5000円/30ポイントから。なお、ここでいうポイントとは、Ping監視、CPU監視、ログファイル監視などを1回行うごとに消費するもので、契約単位にポイント制を採用している。

 運用サービスでは、顧客のシステムを24時間365日体制で運用。アラート検知時の電話連絡、標準手順書によるオペレーションの実施、サーバープロセスの起動などを行う。専用のポータルサイト上で提携作業の申請や月次報告書などの閲覧が可能。標準手順を実施する「標準運用」と、顧客の要件に応じた個別操作・障害調査・復旧対応を実施する「拡張運用」の2種類が選べ、価格は標準運用が月額4000円/ノードから、拡張運用が月額2万9800円/ノードから。

 プライベート接続サービスでは、IIJの監視システムネットワークと、IIJデータセンター内または顧客施設内のシステムをプライベート接続する。顧客保有のIPアドレスの持ち込みや冗長化接続にも対応する。ただし、顧客施設内のシステムと接続する場合は、別途回線サービスを利用する必要がある。

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(川島 弘之)
2012/10/11 06:00