「EMC Isilon」がHadoopのファイルシステムをネイティブサポート


 EMCジャパン株式会社は29日、HDFS(Hadoop Distributed File System)をネイティブサポートした「EMC Isilon」の提供開始を発表した。これにより「EMC Greenplum HD」を含む、ApacheベースのHadoopディストリビューションを使ったHadoop環境にIsilonを組み合わせ、企業のデータ分析環境の構築を支援する。

 NASとして業界で初めてHDFSをネイティブサポートした。Isilonのストレージノードに、Hadoopのデータノードとネームノードを格納できる。これにより、従来のApache Hadoopが抱える「ストレージがHadoopでの利用に限定される」「ネームノードが単一障害点になる」「スナップショットやバックアップなどのデータ保護がない」といった課題を解決する。また、Isilonが備える標準プロトコル(NFS/CIFS/FTP/HTTP)によって、蓄積される分析対象データへ共有ストレージとしてアクセス可能にし、システムの複雑さを解消するとともに、高速なデータ移動が可能になるという。

 HDFSのサポートは、最新OS「OneFS 6.5」を搭載したIsilonで利用できる。有効なサポート契約下にあるユーザーは無償でバージョンアップが可能。今後は今後はGreenplum HDとIsilonとの連携を進め、非構造化データの分析ソリューションも推進する。連携ソリューションの提供時期は2012年第2四半期以降を予定。

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