NEC、最長10年の長期保守が可能な無停止型サーバー


Express5800/R320b-M4(長期保守対応モデル)

 日本電気株式会社(以下、NEC)は4日、無停止型(フォールトトレラント:FT)サーバー「Express5800/ftサーバ」のラインアップに、「長期保守対応モデル」2製品を追加すると発表した。いずれも2ソケットのラック型で、最長10年の長期保守に対応する。

 「Express5800/ftサーバ」は、CPU、メモリなど主要なハードウェアをすべて二重化し、ハードウェア障害によるシステム停止のリスクを低減した高可用性サーバー。今回提供される新モデルでは、長期サポート可能な部材の選定や保守パーツの調達体制などを強化しており、国内最長クラスという10年間の長期保守を実現した。

 あわせて、10年間の保守サービスなどの費用をパッケージ化した保守サポートパック製品「ExpressSupportPack G2(ftサーバ長期保守対応モデル)」を製品化し、ユーザーの導入後の運用負荷を軽減するという。このパッケージでは、年1回の定期メンテナンスを行うほか、5年目にHDD、電源などの有寿命品を一括交換するサービスを提供するとのこと。

 ラインアップは、Xeon E5504(2.0GHz、4コア)を搭載するエントリーモデル「Express5800/R320a-E4(長期保守対応モデル)」と、Xeon X5670(2.93GHz、6コア)を搭載するミッドレンジモデル「Express5800/R320b-M4(長期保守対応モデル)」を用意する。価格はそれぞれ、205万円(税別)から、322万5000円(税別)から。また「ExpressSupportPack G2(ftサーバ長期保守対応モデル)」の価格は366万9700円(税別)から、470万65円(税別)から。両モデルとも、購入にあたっては長期保守サービス契約、またはExpressSupportPack G2の購入およびPPサポート契約が必須となる。

 なおNECでは、新モデルを、官公庁・企業のデータベースや業務サーバーなどの用途で販売するほか、長期保守と高信頼性が必要とされる製造プラント、ビル設備、放送設備などの制御システム用サーバーとしても展開する考えである。

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