富士通、テンプレートを活用したOSSクラウド構築・運用支援サービス


サービスの概要とテンプレート

 富士通株式会社は22日、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用したクラウド環境(OSSクラウド)の構築・運用支援サービスを発表した。OSSでプライベートクラウド環境を構築・運用する企業・団体、OSSでクラウドサービスを提供する事業者を対象に、全6種類を同日より販売する。

 今回提供が開始されるサービスは、「OSSクラウド基盤構築サービス」「OSSクラウドテンプレート構築サービス」「OSSクラウドシステム構築サービス」「OSSクラウド基盤運用支援サービス」「OSSクラウドテンプレート運用支援サービス」「OSSクラウドシステム運用支援サービス」の6種類。

 これらのサービスを提供するにあたり、富士通では、x86サーバー「PRIMERGY」、ストレージシステム「ETERNUS」などのハードウェアとOSSの組み合わせを事前に検証し、OSSクラウド基盤、メール・Webプラットフォームなどの目的別に、全18種類のテンプレートに整備した。これらを活用することにより、最短2週間でOSSクラウドを構築可能としたほか、OSSクラウドの導入からサポートまでをワンストップで提供し、構築・運用を富士通がトータルで支援するという。

 なお、18種のOSSクラウドテンプレートには、ApacheやTomcatなどのミドルウェア、JavaやPHP、Rubyといったアプリケーション開発・実行基盤のPaaS層のテンプレートも用意されているので、企業の業務に必要なアプリケーションを開発・実行可能。また、メールやワークフローなどSaaS層のテンプレートも用意されているため、アプリケーションを開発せず、すぐに業務を開始することも可能とした。

 また、富士通のクラウドサービス「オンデマンド仮想システムサービス」上にもこのテンプレートを展開できるので、クラウド環境にもOSSクラウドを構築でき、システム災害時のバックアップ、負荷集中時の追加資源といった用途で利用可能とのこと。

 サービスの価格は、すべて個別見積もり。富士通では、3年間で300システムの販売を目標としている。

関連情報