富士通、クラウド環境のセキュリティコンサルティングを提供

利用企業・提供企業向けの両サービスを用意


 富士通株式会社は19日、クラウド環境向けのセキュリティコンサルティングサービスとして、「クラウドセキュリティコンサルティング」「クラウドセキュリティ評価・監査サービス」を発表した。同日より提供を開始する。

 今回発表されたのは、クラウド環境におけるセキュリティ上の課題を整理し、セキュアな構築・利用を支援するためのコンサルティングサービス。

 このうち「クラウドセキュリティコンサルティング」では、クラウドの導入を検討中の企業において、クラウドセキュリティ導入ガイドラインを策定する「クラウドセキュリティ導入指針策定」と、策定したガイドラインをもとに業務ごとのセキュリティ要件を策定する「クラウド導入セキュリティ支援」の、2つのメニューを用意した。

 前者では、企業が策定したセキュリティポリシーなどのドキュメントから、現状の運用状況を整理するほか、セキュリティの観点から、クラウドへの未対応状況など課題を整理し、クラウドセキュリティ導入ガイドラインを新たに作成する。また、この導入ガイドラインをもとに、セキュリティポリシーの見直しを図るという。また「クラウド導入セキュリティ支援」では、このガイドラインをもとに実際の業務への適用を支援していく。

 価格は個別見積もりだが、参考価格は300万円から。


クラウドセキュリティコンサルティングの概要

 一方、「クラウドセキュリティ評価・監査サービス」は、クラウドサービス事業者を対象としたサービス。セキュリティ面の評価・監査を、富士通のコンサルタントと、第三者機関から公的に認定された富士通の監査人が実施する。このサービスの報告書をユーザーに提供することにより、事業者は自社クラウドサービスの安全性をアピールできるとしている。

 価格は個別見積もりだが、参考価格は200万円から。

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(石井 一志)
2011/4/19 11:38