NTTファシリティーズ、空調自動制御システム「DASH」


 株式会社NTTファシリティーズは、データセンター向け空調自動制御システム「DASH(Datacenter Automation Software and Hardware)」を19日より販売する。米Federspiel Controlsが開発した製品で、米国現地法人NTT FACILITIES USAが日本市場における独占販売店契約を締結した。

 DASHは、データセンター・サーバールーム内に張り巡らせたワイヤレス温度センサーと空調機を関連付け、各センサーの計測値の変動に応じて、各空調機を個別に自動制御する。ICTラックへサーバーなどを増設しても自動制御が働き、ICTラック吸い込み温度分布などのモニタリングが可能。

DASHのシステム構成

 「温度情報の見える化(自動計測)」「温度環境の分析・モデル化」「各空調機の個別制御」までを一貫して自動化できるとともに、継続的なシステム稼働を通じて空調制御の精度を向上する学習機能も搭載。各サーバー発熱量の変化などに動的に反応することで、より省エネ性の高い最適な空調制御を実現するという。

導入効果

 なお、空調機の制御には、ワイヤレス通信およびBACNet/MODBUSといったプロトコルを使用する。

 NTTファシリティーズでは、2010年4月より、DASHの省エネ効果および信頼性などの検証を実施。一般的なデータセンターにおいて、10~30%の空調消費電力量の削減効果が見込めることを確認しているという。

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(川島 弘之)
2011/1/18 15:34