日立情報、クラウド型のPKI認証リモートアクセスサービス


サービスイメージ

 株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)は28日、クラウド型のPKI認証リモートアクセスサービス「SSCom月額サービス」の提供を開始した。スマートフォンや自宅PCから社内システムを安心・手軽に利用可能にする。

 PKIリモートアクセス製品「SSCom」は、社外から社内システムへの暗号化リモートアクセスと、電子証明書によるアクセス制限機能を併せ持つユーザー認証システム。電子証明書の利用により成りすましを防止し、強固なセキュリティを確保したリモートアクセスとアクセス制御を実現した点が特長。

 従来はパッケージとして販売していたが、「管理者なしで利用したい」「初期費用をかけずに利用したい」などのニーズに対応すべく、同社データセンターを活用したクラウド型の月額サービスとして提供を開始。サーバーの管理に必要な場所や電気代、突発的なシステム障害・セキュリティ対策コストなどを不要にした。

 ユーザー所有のクライアント端末(PC、スマートフォン)からリモートデスクトップで同社データセンターに接続するシンクライアント方式を採用。これにより、社内システム環境に大きな変更を加えずに導入できるほか、社内システムのデータがクライアント端末に残ることもなく、情報漏えいリスクを軽減できる。

 価格は初期費用が21万円から。月額費用が20ユーザーで9万8700円から、50ユーザーで17万625円から、100ユーザーで31万5000円から。オプションとして、データ持ち出し制御「秘文AE IF」、ファイル暗号化「秘文AE IC」、ウイルス対策「Symantec Endpoint Security」などの月額セキュリティ対策サービスや、モバイルデータ通信サービス「NETFORWARD/Mobile」も提供する。

 同社のクラウドサービス「BusinessStage」の1つとして提供。日立グループのクラウドソリューション体系「Harmonious Cloud」とも絡め、積極的に展開し、2011年度に100億円の売り上げを目指す。

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