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KDDIとJR西日本SC開発、商業施設開発をAIで支援する「KDDI Market Compass」を提供

 KDDI株式会社とJR西日本SC開発株式会社は20日、JR西日本SC開発の知見提供および監修のもと、商業施設開発における調査・分析・戦略立案を一気通貫で支援するAIサービス「KDDI Market Compass」を開発したと発表した。同日より、KDDIがサービスの提供を開始する。

 「KDDI Market Compass」は、KDDIが保有する位置情報データや属性データと、JR西日本SC開発が実際の商業施設開発で培ってきた調査項目や評価観点、仮説構築などの実践知を組み合わせたAIサービスである。

 KDDIが保有する位置情報データや属性データは、スマートフォン利用者の許諾を得て取得した位置情報を、個人を特定できないよう統計的に加工して活用している。最新3日前の鮮度の高いデータを保有し、狭域メッシュ単位で人の流れを把握できるほか、過去との比較や時系列での変化分析も可能。さらに、通信サービス契約情報に基づく性別・年代などの属性情報と、高精度なGPS位置情報を組み合わせることで、人流の実態をより詳細に分析できるとした。

KDDIの位置情報データの特長

 一方、JR西日本SC開発が商業施設開発で活用してきた分析観点や意思決定のノウハウをAIモデルに反映しており、施設コンセプトやターゲット設定、テナント戦略に関する具体的な仮説を提示する。また、商圏データから想定されるペルソナ(生活者・来街者像)を生成し、その人物への仮想インタビューを実施する。インタビュー内容は議事録形式で可視化され、定量データだけでは見えにくい潜在ニーズや行動特性の把握を支援するとした。

サービスの利用イメージ

 さらに、「どのターゲット層を狙うべきか」「どのような施設コンセプトやテナント構成が有効か」「競合との差別化をどのように図るべきか」といった戦略仮説を提示する。例えば、「子育て世帯の来街比率が高いことからファミリー向けテナントの拡充が有効」「駅利用者の滞在時間を延ばすため、飲食・体験型施設の導入が有効」といった具体的な示唆を提供することで、戦略立案を後押しするとのこと。

 なお、両社の実証実験では、新規商業施設開発を想定した調査・分析および戦略立案業務において、従来は複数部門や外部調査会社との連携を含め約4カ月を要していた検討プロセスを、最短1日で実施できることを確認した。さらに、専門人材に依存していた分析プロセスが標準化され、属人化の解消と品質の均一化に貢献するとしている。