ニュース
BBIX、ネットワークサービス「OCX」の海外展開を開始
シンガポールにクラウド接続拠点、タイにOCX接続拠点を開設
2025年10月6日 06:00
BBIX株式会社は3日、クラウド型ネットワークサービス「Open Connectivity eXchange(以下、OCX)」の海外展開を本格化し、シンガポールとタイでのサービス提供を開始したと発表した。
OCXは、BBIXとBBIX子会社のBBSakura Networks株式会社(以下、BBSakura)が共同で提供する国産のNetwork as a Service(NaaS)。顧客が利用するさまざまなクラウドサービスやデータセンターへ高セキュリティ、低遅延かつ拡張性のある接続サービスを、顧客専用のポータル画面を通してオンデマンドで提供する。
海外展開では、シンガポールを主要なクラウド接続拠点として位置付け、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)およびAmazon Web Services(AWS)をはじめとする主要なクラウドプロバイダーへのアクセスポイントを構築する。これにより、アジア太平洋地域の顧客は、シンガポールに設置したセキュアで高品質なOCXを通して、グローバルなクラウドリソースへ効率的に接続できるようになる。
また、タイにおいては、True Internet Data Center(以下、True IDC)との協業契約に基づき、OCX接続拠点を開設する。BBIXとTrue IDCの合弁会社であるBBIX (Thailand) を通して、True IDCの高いセキュリティ基準を満たす信頼性のあるデータセンターとOCXのソフトウェアベースのアプローチを組み合わせることで、迅速かつ柔軟なネットワーク接続環境を提供し、タイの顧客のビジネスをサポートする。
BBIXは、OCXのプラットフォームがシンガポールのグローバルクラウド接続ハブとタイのローカルなデータセンターをシームレスに連携させ、国境を越えたオンデマンドでの国際間データセンター相互接続(DCI)を本格的に実現すると説明している。これにより、顧客は国境を意識することなく、タイの堅牢な物理設備とAI開発や基盤システムで高い性能を発揮するOCIやAWSを組み合わせたハイブリッドITインフラを、オンデマンドで構築・運用できるとしている。
BBIXとBBSakuraは、これまで培ってきたIXの運用技術とOCXの革新的なNaaS技術を融合させ、アジア太平洋地域におけるデジタルインフラの発展に貢献していくとしている。今回のシンガポールおよびタイへの展開を皮切りに、アジア諸国へのさらなるサービス拡張を積極的に進め、グローバルなマルチクラウド時代の通信環境を支えていくとしている。