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KDDIのmBaaS、ネットワーク基盤にCumulus Linuxベースのホワイトボックススイッチを採用

Linuxサーバーとスイッチの一元的な自動管理・運用が可能に

 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(以下、MDIS)と株式会社ネットワールドは16日、KDDI株式会社が、LinuxベースのネットワークOS「Cumulus Linux」を採用したと発表した。イントラネット接続型モバイルアプリ/IoTデバイス開発基盤「KDDIクラウドプラットフォームサービス mBaaS by Kii」(以下、KCPS mBaaS by Kii)における、ネットワーク装置のスイッチ制御ソフトウェアとして利用している。なお、この案件では、MDISが構築を、ネットワールドが調達をそれぞれ担当した。

 KDDIの「KCPS mBaaS by Kii」は、モバイルアプリやIoTデバイスのサーバー側の機能として欠かせない、ユーザー管理、モノ管理、データ管理、プッシュ通知、位置情報、アプリ分析などの機能をクラウド上から提供するmBaaS(mobile Backend as a Service)。ユーザーは自社でのサーバー開発や保守を行わずともこれらの機能を利用できるため、迅速、安価にアプリを開発できるという。

 今回、同サービスで採用されたCumulus Linuxは、米Cumulus Networksが開発しているネットワークOSで、今後の需要拡大が期待される汎用ホワイトボックススイッチ向けに最適化されているのが特徴。Linuxベースのため、Linuxサーバーとスイッチを一元的に自動管理、運用できるようになる。

 MDISでは、こうしたCumulus Linuxの機能や特徴、制限事項なども考慮し、商用ネットワークへの導入を進めたとのこと。両社ではこの納入経験を生かし、今後、協力してCumulus Linuxを積極的に展開する考えだ。

石井 一志