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損保ジャパン日本興亜とIIJ、プライベートクラウド型の保険代理店システム

 損害保険ジャパン日本興亜株式会社(以下、損保ジャパン日本興亜)と株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は16日、プライベートクラウド型保険代理店システム「SJNK-NET i+クラウド」(以下、アイタスクラウド)」を共同開発し、提供を開始したと発表した。2013年11月18日に両社が締結した「共同事業に係る基本合意書」に基づく新事業の一環で、保険代理店システムへのプライベートクラウド型の採用は国内保険業界初という。

 アイタスクラウドは、個々のユーザー専用のアプリケーション、回線、ネットワーク機器などのシステム環境を用意する、プライベートクラウド型の保険代理店システム。顧客情報を管理するシステムとして高い安全性を持つという。

 また、1)取引のある複数の保険会社の契約情報、見込み客などを一元管理する機能、2)全社を横断した高度な予算策定・成績管理機能、3)保険を提供した顧客との応対履歴を管理する機能、などを備えており、高度な経営管理体制を構築可能とした。

 さらに、システムに代理店独自のカスタマイズを加えることもでき、業務の効率化や、顧客サービスの差別化に効果を発揮する点も特徴。加えて、その他システムとの連携が行える拡張性と、柔軟性の高いシステム構成を実現するとしている。

 加えて、アイタスクラウドはIIJの堅牢なデータセンター内で運用されているため、システムのBCP対策として有効で、別のデータセンターにデータのバックアップを取得するオプションも用意されているとのこと。

 なおアイタスクラウドの販売・提供は、損保ジャパン日本興亜のシステム子会社である損保ジャパン日本興亜システムズ株式会社とIIJが共同で行う。

石井 一志