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KDDI、メーカー企業が製品やサービスに通信を組み込める「ConnectIN」を提供
2025年1月21日 14:21
KDDI株式会社は21日、製品やサービスに通信を一体化する「ConnectIN」を提供開始した。ConnectINは、これまでの月額通信料金のビジネスモデルとは異なり、メーカー企業の製品に一定期間の通信料を組み込んで販売でき、製品を購入する顧客に対して、KDDIから通信料金を請求しないビジネスモデルとなる。
KDDIは、メーカー企業が製品に通信機能を内蔵させる際に必要となる、通信回線の手配・管理・運用、データベース構築、システム開発を提供する。販売台数に応じたレベニューシェアにより、データを蓄積・管理するデータベース構築、端末の制御や管理を行うシステム開発など、通信が一体化された製品を提供する際に必要だった初期投資が、レベニューシェアによりゼロになる。
回線申し込み受付・不正利用防止法対策のための本人確認業務・申し込み種別の受付ルール作り・イレギュラー対応など、煩雑な通信回線の契約管理や体制整備が不要。管理者用サーバーやKDDIから提供する月次レポートから、製品を購入した顧客の申込者情報・回線情報・トラフィック情報などの利用状況を正しく把握でき、利用状況に応じたコンテンツアップグレードなど付加価値向上につなげられる。
また、製品を購入した顧客は、製品に通信機能が内蔵され、月々の通信料を支払わずに通信を利用でき、例えば通信が一体化されたPCでは、Wi-Fiやルーターを持ち運ぶことなく通信を利用できる。また、通信が一体化された車いすでは、安全な走行可能ルートをリアルタイムに更新できるなど、リアルタイムにアップデートされるコンテンツを利用できる活用方法も今後想定している。
通信が一体化された製品を企業が購入する場合は、月々の通信料支払いが不要となるため、管理業務が効率化されるほか、年度の通信予算の確保が不要となる。
すでに、ダイワボウ情報システム株式会社、Dynabook株式会社、レノボ・ジャパン合同会社、パナソニック コネクト株式会社、VAIO株式会社の各社製品への、ConnectIN採用が決定している。
KDDIは、ConnectINを通じてさまざまな製品・サービスに通信を一体化し、通信を土台としてメーカー企業とともに、WAKONXのアセットであるデータやAIサービスを活用した付加価値向上の実現を目指すとしている。