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キヤノン、部品リユース率を高めた再生複合機「Refreshed」シリーズ2機種を発表

imageRUNNER ADVANCE C3530F III-RG
imageRUNNER ADVANCE C5550F III-RG

 キヤノンは11日、再生複合機「Refreshed」シリーズの新製品として、「imageRUNNER ADVANCE C3530F III-RG」を7月下旬に、「imageRUNNER ADVANCE C5550F III-RG」を8月上旬に発売すると発表した。価格はオープン。

 キヤノンは1992年から、使用済み複合機のリマニュファクチュアリング(回収・再生)を行い、「Refreshed」シリーズとして再生複合機を商品化している。回収された製品を部品レベルにまで分解し、洗浄・清掃した上で、厳密な再生基準に従って劣化・摩耗部品などを交換し、使用できる部品を再使用している。

 新製品は、回収前の新品の複合機と同等の基本性能や品質を備えながら、高い部品リユース率を実現した環境特化型モデル。回収された複合機の稼働年数や故障履歴、プリント枚数といった稼働データに基づいて、部品の再使用可否をシステムで自動判定し、再使用できる部品を最大限活用している。また、部品・ユニットの共通化のみならず、製品のクラスごとに本体の骨格を統一化するプラットフォーム型開発を進めることで、同一クラスであれば異なる機種の部品でも活用できるため、再使用可能な部品の増加につながっている。

 これらの取り組みにより、C3530F III-RGの部品リユース率は従来機種の約94.3%から約95.5%へ、C5550F III-RGの部品リユース率は従来機種の約84%から約94%へと向上した。この結果、キヤノンが提供する再生カラー複合機の全ての機種において、90%を超える業界最高の部品リユース率を実現し、カーボンフットプリント値を新品と比較してC3530F III-RGでは約67%、C5550F III-RGでは約59%削減している。

 また、Refreshedシリーズでは、製品を支える梱包材の緩衝部材やパレット部材に段ボール素材を使用し、プラスチック量の削減および木材の使用を撤廃している。C3530F III-RGでは、梱包材の一部をポリエチレン袋から紙袋に変更するなど、梱包材におけるプラスチックの使用量を従来機種の約517gから約472gと約8%削減した。また、梱包材に使用する全プラスチックの約83%を再生プラスチックに切り替えるなど、限りある資源の有効利用に向けた取り組みを強化している。