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TOPPAN、「棟梁の目利き」を販売店向け受発注サービスとしてリニューアル

 TOPPAN株式会社は23日、地域の工務店向けに提供しているスマホアプリ「棟梁の目利き」について、スマホアプリとWebサービスを連携し、Web上で販売店と工務店双方が受発注業務で利用できるサービスとしてリニューアルした。

 「棟梁の目利き」は、TOPPANが2022年7月から地域の工務店向けに提供している、複数の建材・住設メーカーのデジタルカタログから使用したい製品を選択し、メーカーごとの品番を自動でひも付けできるスマホアプリ。今回のリニューアルにより、工務店と販売店側の双方が受発注業務で利用できるサービスとなった。

 複数メーカーの製品を比較できるデジタルカタログ閲覧機能と、部材やオプションを直感的に選ぶだけで、正しい品番を選択する自動品番生成機能を備えている。自動品番生成機能は、組み合わせが不可能な部材やオプションは選択ができない仕組みのため、簡単に正しい品番の拾い出し・転記作業が完了できる。

選択した部材の品番を合わせた「セット品番」を自動生成する

 従来の電話、FAX、メール、SMSなどさまざまな発注方法を、「棟梁の目利き」の受発注システムに統一化。さらに仕様決めから見積もり、受発注、納期回答まで全ての工程を簡単・正確に完結でき、販売店、工務店の業務効率化を実現する。

電話、メール、FAXなどさまざまな発注窓口を、棟梁の目利きで統一できる

 現場別部材リストの共有により案件情報を一元化し、販売店と工務店間のスムーズなやり取りを実現し、双方の認識のズレや、「言った、言わない」によるミス・ロスを排除できる。また、現場別部材リストの情報は保存されていくため、数年前の案件情報も簡単に確認できる。

 価格は、販売店システム利用料が1拠点あたり月額9万5000円(税別、取引先工務店へ配布可能なアプリ無料ID 50個付き)。

 TOPPANは、引き続き「棟梁の目利き」の機能を拡充するとともに、掲載する建材・住設メーカーの製品も、随時追加していく予定。また今後、アプリを既存のデジタルサービスと連携させることにより、建設業界のDXを推進し、建材流通プラットフォームの構築を目指し、「棟梁の目利き」やリフォームポータルサイト「リフォトル」をはじめとする「建材流通プラットフォーム」事業で、2025年までに20億円の売り上げを目指す。