ニュース

パナソニック ソリューションテクノロジー、在留カードの画像をOCR処理するSDK「在留カード認識ライブラリー」

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は、在留カード画像の情報をOCR処理し、文字コードに変換するSDK(ソフトウェア開発キット)「在留カード認識ライブラリー」を、12月下旬に提供開始すると発表した。

 「在留カード認識ライブラリー」は、日本で生活している外国人の在留資格・期限を記載した在留カードの画像を読み取り、文字コードに変換するSDK製品。パナソニックはこれまでも、汎用のOCRソフト用開発キットをはじめ、免許証やマイナンバーカードに特化した本人確認系OCRなど、さまざまなOCRサービスを提供してきたが、今回発表された「在留カード認識ライブラリー」は、それらで蓄積された知見や利用者からの声などを生かして開発された。

 具体的には、在留カード特有の地紋やホログラム(偽造防止を目的とした背景模様)の影響を受けている画像をはじめ、オンライン本人確認で取得した台形状に歪んでいる画像や手持ち画像でも、高精度な文字認識が可能という。

 また、CPU環境での高速AI-OCR処理を実現しているので、高価なGPU環境は不要。インフラの設備コストはGPU環境に比べて約40%削減できるとした。

 加えて、出入国在留管理庁が提供している在留カード読取アプリケーションにも対応。利用者の機器などでICチップ内から読み出した画像の印字項目もOCR処理でき、改ざんされにくいICチップ画像と券面のOCR処理結果を突合することで、偽造カード対策に活用できるとしている。