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NEC、「パソリンク」事業を米Aviat Networksに譲渡

 日本電気株式会社(以下、NEC)は9日、米Aviat Networks(以下、アビアット)と、両社のワイヤレスバックホール事業を統合する契約を締結したと発表した。事業統合はすでに両社の取締役会で承認されており、2023年第3四半期(2023年7月~9月)に完了する予定。なお事業統合に伴う譲渡額は、現金で4500万ドル、アビアット株で2500万ドルの、合計7000万ドル相当になるという。

 NECでは、ワイヤレスバックホールソリューションのブランドとして「パソリンク」を提供しており、近年は特に、携帯電話サービスの基地局間を結ぶ高品質・大容量のデジタル通信回線の用途などで広く利用されてきた。

 今回の統合により、このワイヤレスバックホール事業をアビアットに譲渡する。アビアットは、ワイヤレスバックホール事業の専業企業として世界最大、かつマイクロ波無線装置の提供企業としても収益面で世界第3位になるとのこと。

 なお両社は、現在提供されているサービスを中断することなくスムーズに移行するとしており、日本国内の事業についてはNECが継続して行う。