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KDDI、映像統合管理サービス「KDDI Video Management Service」にAI映像解析メニューを追加

 KDDI株式会社は4日、監視カメラの映像データをクラウド上で管理・可視化する、映像統合管理サービス「KDDI Video Management Service」のオプションメニューとして、AIを活用した映像解析メニュー「OPTiM AI Camera Enterprise」を提供開始した。

 KDDI Video Management Serviceは、監視カメラの映像データを高セキュリティなクラウド上で管理・可視化する映像統合管理サービス。監視カメラの映像伝送・映像閲覧時は全て、閉域ネットワーク「KDDI Wide Area Virtual Switch」経由でプライベートクラウド上へ保存されるため、秘匿性の高い監視カメラ映像もセキュアな環境で利用できる。

 新メニューのOPTiM AI Camera Enterpriseは、KDDI Video Management Serviceで保存した監視カメラの映像データを、AI映像解析するサービス。監視カメラの映像データからAIが人を認識・解析することで、「侵入検出」「滞在時間検出」「混雑検出」「属性分析」「特定人物検出」を可能とし、防犯・防災対策やマーケティングの高度化を支援する。

「OPTiM AI Camera Enterprise」の主な学習済みAIモデル

 メニューを活用することで、顧客がAI映像解析を導入する際に最も時間とコストのかかる学習プロセスを削減でき、顧客が保有する秘匿性の高い経営資源の映像データに対し、AIを活用した映像利活用が可能となる。

 防犯・防災などのコーポレート活用のほか、事業設備の点検・異常検知やマーケティングなどのビジネスで活用することで、顧客の課題解決やDX実現の推進、新規ビジネス創出や既存ビジネスの付加価値向上など、幅広い映像データの利活用を支援するとしている。

 OPTiM AI Camera Enterpriseでは、人物検出を元に人数カウントや滞在時間分析、導線分析、侵入検出などが可能な「ベーシックプラン」、ベーシックプランの機能に加えて年齢・性別の属性分析が可能な「マーケティングプラン」、ベーシックプランの機能に加えて特定人物の検出が可能な「セキュリティプラン」、3プランすべての機能が利用可能な「マルチプラン」の各プランを提供する。

 各プランのライセンス利用料金(税込)は、ベーシックプランが月額1万6500円、マーケティングプランとセキュリティプランが月額2万2000円、マルチプランが月額3万8500円。このほか各プラン共通で、AI基本料金が月額5万3900円、AI解析サーバー利用料金が月額5万3900円、初期設定作業料金が3万800円、サーバー設定作業料金が1万5400円。