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日立ソリューションズ、ランサムウェア被害からの速やかな事業復旧を可能にする「データ回復ソリューション」を強化

 株式会社日立ソリューションズは22日、猛威をふるうランサムウェアの被害範囲を、新たにファイル単位で効率的に特定し、速やかに事業復旧を行うことを目的に、「データ回復ソリューション」を強化すると発表した。

 データ回復ソリューションは、セキュリティ観点を踏まえたバックアップ設計のコンサルティングから支援し、本番環境との通信を最小限に抑えた安全な環境でのバックアップ構築を実現するサービス。多数のEDR(Endpoint Detection and Response)製品に対応し、顧客にとって業務負担の大きい日々の運用監視も代行する。

データ回復ソリューションのイメージ図

 今回の機能強化では、データを解析し、被害範囲をファイル単位で特定する機能を追加。これにより、企業は被害発生を検知した後、感染が疑われるすべてのサーバーやPCから真の被害範囲を迅速に見極められ、調査の効率向上を図れる。また、これによりバックアップからのリストアが必要なデータを狭小化できるなど、被害直前の状況までの速やかな復旧が可能で、インシデントからの事業復旧時間の短縮とコストの低減が図れる。

 また、サイバー攻撃の被害を最小限に留め、事業継続を実現するソリューション「サイバーレジリエンス」には、3つのラインアップを追加する。

 ランサムウェアの攻撃進化に対応しては、完全ファイルレス型に対応する「秘文 統合エンドポイント管理サービス」を提供。エンドポイントに侵入してしまったランサムウェアが機密データにアクセスできないように保護することで、被害拡大を予防する。

 また、高度なサイバーレジリエンス人財の育成を支援する「サイバーレジリエンス教育」を提供。サイバーレジリエンスの基礎力向上のためのメニューを拡充・体系化するとともに、より高度な知識や技術を習得するためのプロフェッショナル教育サービスを提供する。日立ソリューションズ・クリエイトおよびグローバル・セキュリティ・エキスパートが提供する教育メニューを活用し、企業内のサイバーレジリエンス人財の育成を支援する。

 さらに、インシデント対応のブレーンとなるOpen XDR「Stellar Cyber」を提供。複数のベンダーによるセキュリティ製品・サービスを統合管理し、脅威の検知から重要度判断、対策実行までの自動化を支援する。ファイアウォールやEDR、SWG、IAMなど、さまざまな製品・サービスのログ収集と分析を単一のプラットフォームにて管理・運用でき、重要なセキュリティ脅威をリアルタイムに検出し、管理者の業務を支援する。