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香港Gaw Capital Partners、計39MWのデータセンターを東京都府中市で開発~「データセンター調査報告書2023」より
2023年3月8日 12:00
香港Gaw Capital Partnersは2022年4月6日、府中インテリジェントパーク(東京都府中市日鋼町)にある「府中ビル」を同社が運営するファンドを通じて取得したと発表した。
同ビルはKDDI府中データセンターとして知られているが、今後取り壊され、その跡地(5479㎡)に新たなデータセンターが新築される。
隣接する名糖産業府中ビルも、Gaw Capital Partnersが運用するファンドが2021年7月に取得し、Gaw Capital Partnersにおける同地区フェーズ1としてすでに再開発を進めているという。
今回取得された府中ビルはフェーズ2として再開発され、Gaw Capital Partnersによる同地区データセンター計画は、従来2倍の合計面積1万強㎡になるとし、最終的には合計4040ラック、総IT供給電力39MW(同2倍)、総受電容量は50MWになる見込みで、同市内のデータセンターでは最大になるとしている。
開発 | 開発事業者名 | 用地 | 敷地面積 | ラック規模 | IT電力 |
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フェーズ1 | Beta Investment Japan特定目的会社 | 名糖産業府中ビル跡地 | 5,491㎡ | 計4,040ラック | 計39MW |
フェーズ2 | Symphony特定目的会社 | KDDI府中ビル跡地 | 5,479㎡ |
発表時の外観パース(画像1)によると、建物は2棟を予定していて、前述どおり2つのフェーズで順次再開発が進む計画としている。
府中ビルは、日本の不動産投資法人が所有しKDDIへ賃貸されていたが、同契約が終了したことを機にGaw Capital Partnersが取得している。
香港Gaw Capitalの名は、日本のデータセンター・IT業界ではなじみが薄いが、2014年にハイアットリージェンシー大阪の取引により日本市場に参入し、東京の青山ビルや横浜のみなとみらいセンタービル、沖縄のリゾート施設など、主要都市におけるレジデンシャル、東京を中心にした18のオフィスについて資産運用している。近年はデータセンター事業へのフォーカスを強めており、中国で2つ、アジアで1つのデータセンタープラットフォームを手がけている。