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リコー、社外から社内のデータにアクセスできるハイブリッドストレージサービス「RICOH e-Sharing Service」

 株式会社リコーは16日、株式会社アイ・オー・データ機器(以下、アイ・オー)と協業し、アイ・オー製アプライアンスBOX「APX2-ESS/RO5A」と連携したハイブリッドストレージサービス「RICOH e-Sharing Service」を、同日より提供開始すると発表した。

 リコーでは、従来、機微な社内データをクラウドストレージへ移行することに不安を持つ企業に向け、社内のアプライアンスBOXに保管した文書ファイルにクラウド経由でアクセスするソリューション「RICOH e-SharingBox」を提供してきた。

 今回発表したRICOH e-Sharing Serviceはその後継となる製品で、社内に設置したAPX2-ESS/RO5Aを、同一ネットワーク上にあるファイルサーバーと連携させておくと、モバイルPCやスマートフォンなどでRICOH e-Sharing Service専用アプリを用いて、APX2-ESS/RO5A内に保存されているファイルを社外(外出先)から手軽に閲覧できるようになる。

 またRICOH e-Sharing Serviceではクラウド上にデータを保持せず、RICOH クラウドサービスを経由してAPX2-ESS/RO5Aに保存されたファイルへアクセス・閲覧する仕組み。保存データはオンプレミスに設置されたAPX2-ESS/RO5A内で管理するため、クラウド移行に不安を抱えている企業でも安心して使えるとしている。

 さらに、リコー複合機との連携により、オフィスにいなくとも複合機で受信したファクス文書を確認したり、リモートでファクスを送信したりすることも可能。オンプレミスでデータを管理しながら、場所にしばられず手軽にデータを確認できるので、企業の業務を効率化できるとしている。

 なお、APX2-ESS/RO5AはWindows 10 IoT Enterprise LTSC 2021を搭載し、標準で5年保証やデータ復旧サービスに対応。5年間のオンサイト保守サービスがあらかじめ含まれており、製品の不具合発生時には、リコージャパンのサービスエンジニアが設置先を訪問し、現地にて不具合確認の上、代替品との交換作業を行ってくれるとのこと。

 今後は、2023年3月にリコーの共創プラットフォーム「RICOH Smart Integration」のタイムスタンプ機能と連携を予定しており、電子帳簿保存法への対応強化を進めるとのことだ。