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ウイングアーク1st、BIダッシュボード「MotionBoard」とGoogle CloudのManufacturing Data Engineを連携した製造業向けソリューションを提供

 ウイングアーク1st株式会社は7日、ウイングアーク1stのBIダッシュボード「MotionBoard」と、Google Cloudの「Manufacturing Data Engine」を連携した、製造業向けソリューションの提供を開始した。

 Google CloudのManufacturing Data Engineは、デジタルツインを構成する製造IoTデータ基盤として、生産現場で発生するデータを正規化し、階層構造に割り付けて提供する。これらのデータを、3Dモデリングやカメラ連携を得意とするMotionBoardが可視化する。

 国内外250種類以上の産業用通信プロトコルでデータ収集を行うエッジソリューションも合わせて提供し、数項目の設定を行うだけで各種生産設備からのデータ収集がすぐに開始できる。クラウドを活用してスケーラブルなシステム構築が可能となり、小規模なシステムから導入から始められ、導入効果を確認しながら経済的なシステム投資が可能となる。

連携の概要

 IoTデータだけでなく、ERPや生産管理システムなど企業レベルのシステムからもデータを収集し、さまざまなデータをGoogle Cloudの分析基盤に集約できる。生産現場のデータと工場経営のKPIの関連付けを行い、MotionBoardによって視覚化することで、データをもとに迅速な現場アクションと経営判断の実施を支援する。

 連携により、生産の各工程でエネルギー計測を行うことで製品ごとのカーボンフットプリントを算出することや、工場データの一元管理および分析、AIによる品質検査と不適合要因の分析、工程の異常検知とOEE予測メンテナンス、工場データの統合によるマスカスタマイゼーションの実現などの利用が実現できるとしている。