凸版印刷、マイナンバーカードとスマホによる本人認証を電子契約サービス「Adobe Acrobat Sign」と連携

　凸版印刷株式会社は27日、アドビ株式会社が提供する電子契約サービス「Adobe Acrobat Sign」において、非対面での契約や、本人確認の必要な手続きに対応するため、マイナンバーカードをスマートフォンにかざすだけで本人確認が完結する「マイナ本人確認for Adobe Acrobat Sign」の提供を開始した。

　凸版印刷は、アドビが展開する「Adobe Acrobat Sign」において、日本国内でのマイナンバーカードによる認証パートナーとして連携。両社サービスの連携により、公的個人認証サービスを用いた、非対面でも安全で正確な手続きを可能とした。

「Adobe Acrobat Sign」と「マイナ本人確認for Adobe Acrobat Sign」の連携イメージ図

　凸版印刷は、総務大臣認定事業者（＝プラットフォーム事業者）として、J-LISと連携し、マイナンバーカードを活用した公的個人認証を可能とする「JPKIプラットフォーム」を提供することで、業界を問わず正確な本人確認を実施するサービスを提供している。今回の取り組みにおいては、凸版印刷の「本人確認アプリ」で公的個人認証による本人確認を行った上で、Adobe Acrobat Signで電子サインを行える。

　公的個人認証を活用することで、目視確認による点検業務が不要となり、本人確認処理がリアルタイムで完結できることから、事業者の事務負荷軽減、本人確認に関わるコスト圧縮をサポートする。

　認証・認可をはじめとするさまざまな機能を持つ、凸版印刷のID管理・統合基盤サービス「IDaaS」を活用することで、OpenID Connectの仕様に基づいたユーザー情報の連携が可能になる。Adobe Acrobat Signと本人確認アプリとの連携においてもIDaaSの機能を活用し、マイナ本人確認 for Adobe Acrobat Signで本人確認を行った利用者のIDと、そのIDにひも付くユーザー情報をAdobe Acrobat Signに連携する。

　本人確認アプリとIDaaSの機能を組み合わせることで、システム間のデータ連携が可能となり、非対面での各種手続きや自社サービスのレベルアップを促進できるとしている。